【修学旅行の短歌 20選】長崎&広島編!!おすすめ短歌作品集を紹介!

 

修学旅行と言えば、学校のお友達と旅行に行けるという一大イベントで、人生の中でも思い出に残る大切な経験ですよね。

 

住んでいる地方や学校によって、修学旅行の行き先は違うと思いますが、今回の記事では、特に人気の高い修学旅行スポット、広島県と長崎県について詠んだ短歌をご紹介したいと思います。

 

広島県と長崎県はともに、第二次世界大戦の時に被爆した街であり、平和の象徴である原爆資料館があります。日本に生まれたならば、一度は立ち寄ってほしい場所だと思います。

 

他にも、広島県や長崎県には美味しい食べ物がたくさんあり、地方特有の料理を食べるのも楽しみですよね。

 

今回は、修学旅行での気持ちを詠んだ作品20選をご紹介します。

 

短歌職人
上手な作品ばかりですので、ぜひ短歌作りの参考にしてみてください!

 

修学旅行のおすすめ短歌【広島編10選】

 

まずは、広島での修学旅行の思い出を詠んだ短歌をご紹介します。

 

【NO.1】『 広島の 海を渡って 宮島に 来たのは確か 修学旅行 』

短歌職人
宮島は、広島県の中でも屈指の観光スポットとして有名です。広島県内からフェリーに乗船し、宮島へと向かうことが出来ます。修学旅行の定番コースの1つだと言えるでしょう。

 

【NO.2】『 大阪じゃ 「広島焼き」と 呼んでいる 「お好み焼き」と ゆえるやろうか 』

短歌職人
大阪では、焼きそばの麺や目玉焼きが入ったお好み焼きのことを、「広島焼き」と呼んでいます。反対に、広島ではキャベツがたくさん入ったお好み焼きのことを、「関西風」と呼んでいるのだとか。文化の違いを表していて、とても面白い一首ですね。

 

【NO.3】『 原爆ドーム 「チェコの建築 日本で建てた」 初めて知った 修学旅行 』

短歌職人
広島にある原爆ドームを見たことのある方はわかるかもしれませんが、なんとあのドーム型の屋根を持った建物は、当時、チェコ人の建築家によって設計されたそうです。作者は修学旅行で広島を訪れた際、現地のガイドさんにそのことを教わったのかもしれませんね。意外にも知られていないことだと思います。

 

【NO.4】『 わくわくの 修学旅行 お土産は もみじ饅頭 瀬戸内レモン 

短歌職人
広島と言えば、美味しい名産がたくさんあって、お土産に何を買って帰ろうか迷いますよね。お土産を選ぶのも、修学旅行の醍醐味と言うもの。作者は結局、何をお土産に選んだのでしょう?歌の“その後”を想像するのも楽しいですね。

 

【NO.5】『 ガタゴトと 道路を走る 路面電車 窓から見てた 広島の街 』

短歌職人
広島市内には、道路の上を路面電車が走っています。現在では、路面電車が走っている地域もだんだん少なくなってきました。作者は、普段なかなか乗る機会のない乗り物に乗ったことで、修学旅行にやってきたのだと実感したのではないでしょうか。作者の目に、広島の街はどのように映ったのでしょうね。

 

【NO.6】『 友達と 新幹線に 乗れるのも 旅の行き先 広島だから 』

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修学旅行先によっては、飛行機など、新幹線を利用しないで向かう場所もあります。ですが、友達と新幹線に乗るということは、わくわく、ドキドキするイベントだと思います。作者が修学旅行を楽しみにしている気持ちが伝わってくる一首です。

 

【NO.7】『 怖かった ひどいやけどを 負った人 二度とやらない 戦争なんて 』

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原爆ドームの近くにある、広島平和公園。公園内には、第二次世界大戦中、原爆投下によって被害にあった人々や、街の様子を見ることができる平和記念資料館があります。

そこには、ひどいやけどを負い、苦しんでいる人々の写真などが展示されていて、戦争の悲惨さを考えることができます。作者は、戦争で傷ついた人の姿を目の当たりにし、改めて、平和の大切さを感じたのだと思います。

 

【NO.8】『 折り鶴を たくさん折って 行きました 平和の願い 届けるために 』

短歌職人

学校行事で広島へ行くときには、千羽鶴を折って持っていくという学校は多いようです。

この千羽鶴は、広島平和公園に飾ることができ、現在も日本全国から、千羽鶴が届けられています。平和への願いが届き、いつまでも平和な世の中でいたいものです。

 

【NO.9】『 宮島の 鹿はかわいい 野生だと 知らなかったな 人に慣れてる 』

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宮島にはたくさんの鹿が生息しており、その鹿たちは野生なのだそうです。奈良公園の鹿とは違い、宮島の鹿にはエサをやることは禁止されています。

それでも宮島のいたるところに鹿がいて、ずいぶん人間に慣れているようです。かわいい動物を見ると、ついエサをあげたくなりますが、動物たちのためにもエサやりはやめておきましょう。

 

【NO.10】『 広島か つまらなそうだと 思ってた 行って良かった いいとこだ 』

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友達と旅行に行くならばディズニーランドなどのテーマパークがいい!と思う人も多いかもしれません。ですが、実際に訪れてみると、予想よりもはるかに素敵な思い出ができたりするものです。旅の思い出が作者にとって良いものになったようで、本当によかったですね。

 

修学旅行のおすすめ短歌【長崎編10選】

 

次は、長崎での修学旅行についての短歌をご紹介します。

 

【NO.1】『 グラバー園 タイムスリップ したみたい 明治時代に 思いをはせる 』

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グラバー園とは、幕末に日本に滞在し、日本文化の発展に大きな影響を与えた、スコットランドの貿易商人トーマス・ブレーク・グラバーが住んでいた洋館のことです。

当時の様式のまま、建物が保存されており、長崎県内でも有名な観光スポットになっています。

 

【NO.2】『 出島から いろんな文化 取り入れた びいどろギヤマン 砂糖に薬 』

短歌職人

江戸時代、鎖国をしていた日本の中で、唯一、諸外国との貿易が行われていたのが、長崎県にある出島と呼ばれる場所でした。出島には、オランダやポルトガルなど、南蛮と呼ばれていた国々の物資や文化が輸入されていたのです。

びいどろとはポルトガル語で“ガラス”のこと、ギヤマンはオランダ語で、ガラスやガラスを使った細工物のことを指します。

 

【NO.3】『 ランタンが 色とりどりに 照らされて 思わず探す あの子の姿 』

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長崎には、ランタンフェスティバルという日本屈指のお祭りがあり、毎年1月から2月に行われています。

作者は初めてみた美しいランタンの光に感動し、思わず、好きな人の姿を探してしまったのでしょう。美しい景色を、好きな人と共有したいという、恋する気持ちが伝わってくる一首です。

 

【NO.4】『 長崎の ちゃんぽん食べて 満腹だ 新幹線で 寝てしまいそう 』

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長崎の名物と言えば、白いスープに野菜がたくさん入ったちゃんぽん。作者はおそらく、修学旅行の最終日にちゃんぽんを食べたのでしょう。実はちゃんぽんはとてもボリューミーです。帰りの新幹線の中で、ぐっすり眠りこんでしまう作者の姿が目に見えるようです。

 

【NO.5】『 戦争の 辛い歴史を 乗り越えて 今ここに建つ 長崎の街 』

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長崎は広島と同様、第二次世界大戦の時に原爆が投下された街です。

原爆が投下された際には街は粉々になり、多くの人の命が奪われました。原子爆弾が投下された街には、50年間は草木も生えない、と言われていたそうです。

それらを乗り越え、現在の長崎では美しい景色を見ることができます。作者は過去に思いをはせ、何を思ったのでしょうか。

 

【NO.6】『 広い空 世界に続く この海を 昔の人は どう思ったの 』

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長崎は海に面しており、たくさんの港や海水浴場があります。江戸時代、日本は海外との交流を絶っていましたが、日本人の中には海外に出てみたいと考える人もいたかもしれません。

作者は、どこまでも続く広い空と海を見て、ロマンを感じたのかもしれませんね。

 

【NO.7】『 潮風に なびいた君の 長い髪 長崎に来て 見られた姿 』

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学校には校則というものがあります。校則では、長い髪はきちんとしばっておかなければならない、という決まりがあるかもしれません。

ですが、修学旅行では私服姿で街を散策できることもありますよね。作者は、好きな人がいつもと違って髪をおろしていて、その長い髪が風になびいている姿が目に焼き付いたのでしょう。非日常を味わえる、修学旅行ならではの場面です。

 

【NO.8】『 アジにタイ 水イカトラフグ 長崎は おいしい海の 恵みたくさん 』

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長崎には、名産と言われる海の幸がたくさんあり、市場に行くと現地の美味しい魚や魚介類を食べることができます。色とりどりの新鮮な魚たちを目にし、作者の心が躍ったのがよくわかる一首です。

 

【NO.9】『 長崎に 坂本龍馬が 訪れた そう思ったら 胸がふるえた 』

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坂本龍馬と言えば、明治維新に大きく貢献した歴史上の人物で、歴史上の人物の中で上位に入るほどの人気者です。ほとんどの人が、一生を一つの土地で生きたという江戸時代に、龍馬は日本全国を旅して回ったそうです。

そんな中、長崎に訪れた龍馬は、グラバー氏と出会い、大変感銘を受けたのだとか。作者は、かつて龍馬も訪れた長崎に来て、深く感銘を受けたのでしょう。

 

【NO.10】『 眼鏡橋 アーチがとても オシャレだな 心の中で シャッター切った 』

短歌職人

眼鏡橋とは、国の重要文化財に指定されている長崎県の観光スポットで、石造りの大きな橋です。川面に映った影が、まるでメガネのように丸い形をしているということから、この名前がつけられました。

パワースポットとしても人気だそう。作者は、この眼鏡橋の美しさを写真に残すのではなく、心の中にしっかりと焼き付けておこうと思ったのかもしれません。

 

さいごに

 

今回は、【修学旅行の短歌】広島&長崎編についてご紹介しました。

 

修学旅行は、普段は行かない地域に足を運ぶことで、旅先ならではの情緒や心が動くポイントがたくさん生まれると思います。

 

実は、そんな時にこそ、短歌を詠むチャンス。昔から、旅先で短歌を詠むということは盛んにおこなわれてきたのです。

 

皆さんも修学旅行の感動や楽しかった思い出、普段とは違った景色など、ぜひ短歌に詠んで思い出に残してみてください。

 

短歌職人
そして機会があれば、ぜひ広島や長崎を訪れてみてくださいね!