有名短歌の解説 大伴家持 【新しき年の初めの初春の今日降る雪のいや重け吉事】徹底解説!!意味や表現技法・句切れ・鑑賞など 2020年1月27日 いにしえの時代から、日本人は五・七・五・七・七のしらべに心を込めて歌を詠んできました。 日本でいちばん古い和歌集『万葉集』は奈良時代末期に成立したとされ、全20巻、4500首以上の歌が収められています。 今回は『万葉集』の中からという歌をご紹介します。 新しき年の初めの初春の今日降る雪のいや重け吉事。 新...
有名短歌の解説 山上憶良 【銀も金も玉も何せむにまされる宝子にしかめやも】徹底解説!!意味や表現技法・句切れなど 2020年1月27日 国語は苦手だけど「銀」「金」「玉」のならびをうっすら記憶している、という人もいるかもしれませんね。 こちらは、『万葉集』に収録された、山上憶良の歌です。 銀も金も玉も何せむに勝れる宝子に及かめやも(万葉集) pic.twitter.com/eZjEV2OQfP — ℛ (@_remilion) Februa...
有名短歌の解説 大伴家持 【うらうらに照れる春日にひばり上がり心悲しもひとりし思へば】徹底解説!!意味や表現技法・句切れ・鑑賞文など 2020年1月27日 いにしえの時代から、日本人は五・七・五・七・七のしらべに心を込めて歌を詠んできました。 日本でいちばん古い和歌集は、奈良時代の終わりころに成立したとされる『万葉集』です。 今回は『万葉集』の中に収録されているという歌をご紹介します。 『萬葉集』(4292)「大伴家持」 うらうらに 照れる春日(はるひ)に ひ...
有名短歌の解説 斎藤茂吉 【沈黙のわれに見よとぞ百房の黒き葡萄に雨ふりそそぐ】徹底解説!!意味や表現技法・句切れなど 2020年1月26日 晩夏から秋にかけて、大地の豊かな実りの象徴として、古くから日本人に愛されてきた果実、葡萄。 葡萄の表すイメージは、実に多彩です。幸せを象徴するような実り・芳醇な香りから想像されるなまめかしさ・雨に濡れた暗い色の持つ哀しみなど。 万葉集の時代から現代に至るまで、そんな葡萄をモチーフとした短歌が多数作られてきました。...
有名短歌の解説 西行 【吉野山やがて出でじと思ふ身を花散りなばと人や待つらむ】徹底解説!!意味や表現技法・句切れなど 2020年1月26日 日本人は古来から五・七・五・七・七の三十一文字で、花を詠み、月を詠み、人生を詠んできました。 平安時代末期、桜の花をこよなく愛した歌人に、「西行」がいます。鎌倉時代初期の成立の『新古今和歌集』に多くの歌が入集している歌人です。 今回は、西行の歌をご紹介します。 西行はことさら桜の花にこだわった 庵を結んだの...
有名短歌の解説 西行 【道の辺に清水流るる柳陰しばしとてこそ立ちどまりつれ】徹底解説!!意味や表現技法・句切れなど 2020年1月26日 短歌の歴史は古く、1000年以上前からの歌も多く伝わっています。 高名ないにしえの歌人の中には、その死後何百年たっても、歌のすばらしさが称えられ、伝説的存在となっていたり、神格化されている人もいます。 平安時代の終わりから鎌倉時代の初期に活躍した「西行」もその一人です。江戸時代の俳聖、松尾芭蕉は西行の歌に深く...
有名短歌の解説 栗木京子 【観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生】徹底解説!!意味や表現技法・句切れ・鑑賞文など 2020年1月25日 古典文学の時代から日本に伝わる詩のひとつに短歌があります。 五・七・五・七・七の三十一文字で自然の美しい情景を詠んだり、繊細な歌人の心の内をうたい上げたりします。 今回は、令和初の歌会始の儀で召人に選ばれた栗木京子の歌をご紹介します。 観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生 栗木京子 pic.twitte...
有名短歌の解説 俵万智 【この味がいいねと君が言ったから七月六日はサラダ記念日】徹底解説!!意味や表現技法・句切れなど 2020年1月24日 従来の短歌の概念を覆すカジュアルな表現で、若い世代をも魅了した現代短歌の先駆者「俵万智」さん。 まるで日常会話の延長のように短歌を詠む彼女のスタイルは、当時の歌壇にも大きな衝撃を与えました。 今回は彼女の代表作ともいえるをご紹介します。 7月6日は【サラダ記念日】 「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサ...
有名短歌の解説 寂蓮 【寂しさはその色としもなかりけり槙立つ山の秋の夕暮れ】徹底解説!!意味や表現技法・句切れなど 2020年1月24日 日本史上、数多くの和歌集が作られています。 かつては、天皇の命令によって、国家事業として歌集が編纂されていました。和歌は、昔の貴族にとっては余暇の楽しみではなく、必須の教養だったのです。 今回は、鎌倉時代に編纂された勅撰和歌集「新古今和歌集」の中の一首をご紹介します。 寂しさは その色としもなかりけり 槙...
有名短歌の解説 若山牧水 【幾山河越えさり行かば寂しさのはてなむ国ぞ今日も旅ゆく】徹底解説!!意味や表現技法・句切れなど 2020年1月24日 「短歌」は、五・七・五・七・七の合計三十一文字で、美しい自然の事象や人の心の機微、人生の哀歓をうたい上げます。 日本人は、古代から三十一文字で様々な美しい歌、すばらしい歌を作り上げてきました。 それらの歌の中でも名歌と呼ばれるものは、文学性・芸術性に優れ多くの人々に愛されています。 今回は、旅を愛する、酒と漂泊...
有名短歌の解説 藤原定家 【春の夜の夢の浮橋とだえして峰に別るる横雲の空】徹底解説!!意味や表現技法・句切れなど 2020年1月24日 古代から日本人の心を映してきた短歌。 時代とともに、詠われる内容や、技法も変化しています。 今回は、鎌倉時代に編纂された勅撰和歌集「新古今和歌集」からという歌をご紹介します。 春の夜の夢の浮橋とだえして峰に別るる横雲の空 藤原定家#きょうの短歌https://t.co/39CctbDoG6 pic.twi...
有名短歌の解説 藤原定家 【駒とめて袖うちはらふかげもなし佐野のわたりの雪の夕暮れ】徹底解説!!意味や表現技法・句切れなど 2020年1月23日 日本では、古代から、五・七・五・七・七の形式で和歌、短歌が詠み継がれてきました。 自然の美しさやすばらしさ・人生の哀歓・生活の中の感興など、歌人は繊細な心の動きを数多の名歌に詠みこんできました。 今回は、鎌倉時代に編纂された勅撰和歌集「新古今和歌集」のからという歌をご紹介します。 【きょうの冬歌】駒とめて袖...
有名短歌の解説 藤原敏行 【秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる】徹底解説!!意味や表現技法・句切れなど 2020年1月23日 万葉の時代より親しまれてきた短歌は、明瞭な四季を持つ日本ならではの文学といえます。 五・七・五・七・七の調べで、「花鳥風月」に象徴される美しく豊かな自然の風物を詠みこんできました。 今回は、数ある名歌の中から季節の移ろいを感じさせてくれるという歌を紹介します。 「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろ...
有名短歌の解説 与謝野晶子 【清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢う人みなうつくしき】徹底解説!!意味や表現技法・句切れなど 2020年1月22日 万葉の時代より親しまれてきた日本の伝統文学のひとつに短歌があります。 「五・七・五・七・七」の形式で詠む短歌には、歌人の心情を描く叙情的な作品が数多くあります。 中でも「恋の短歌」といえば、情熱の歌人として知られる与謝野晶子の作品を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。 今回は彼女が残した名歌の中から、をご...
有名短歌の解説 山部赤人 【田子の浦ゆうち出でてみれば真白にそ富士の高嶺に雪は降りける】徹底解説!!意味や表現技法・句切れなど 2020年1月22日 太古の昔から、日本人は五・七・五・七・七のしらべで歌を詠み、自分の気持ちや感動を表現してきました。 古代から連綿と伝わる和歌には、現代でも多くの人に愛される名歌も数多くあります。 今回は日本最古の歌集「万葉集」からという歌をご紹介します。 田子の浦ゆ うち出でてみれば 真白にそ 富士の高嶺に 雪は降りける ...
有名短歌の解説 在原業平 【名にし負はばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと】徹底解説!!意味や表現技法・句切れ・鑑賞文など 2020年1月21日 太古の昔から、日本人は五・七・五・七・七のしらべで歌を詠み、自分の気持ちや感動を表現してきました。 古代から連綿と伝わる和歌には、現代でも多くの人に愛される名歌も数多くあります。 今回は平安時代の名歌をご紹介します。 「名にし負はばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと」 pic.twitter.co...