【恋をテーマにした現代短歌 20選】切ない片思い。中学生/高校生向けの短歌を紹介

 

街を見渡せばいろんな恋の形を見ることができます。

 

音楽ショップに行けば流れている音楽や、置かれているCDの半数以上が恋を歌ったラブソング。一足カフェに行けばカップルで埋め尽くされていたり、はたまた家のテレビのドラマでも恋愛ものばかりと、この世界には恋が溢れています。

 

 

今回は、「恋」をテーマにした一般の方々が作った短歌をご紹介します。

 

短歌職人
お気に入りの作品を見つけたり、ご自身が短歌を詠まれる際の参考にしてみてくださいね!

 

恋をテーマにした現代短歌【前半10歌】

 

【NO.1】『 わからない ふりして首を 傾げては 窓際の席の 君を見つめる 』

短歌職人

授業中に好きな人をどうしても見たいけど、どうやって見ようか考えた結果わからないふりをして首傾げたついでに見て見ようという心情が表現されています。

 

【NO.2】『 好きな人 いませんからと 頬染めて 怒る姿も すごく可愛い 』

短歌職人
この短歌からは本当に相手のことが好きなんだなという気持ちが伝わってきます。もしくはそんな可愛い姿を見たいがために怒らせているとも読み取れます。男子がよく好きな子にちょっかいを出す行動もそんな心情からきているのかもしれません。

 

【NO.3】『 おまじない きっと意味ない わかってる でもしてみるの できること全部 』

短歌職人

一人で何をやっても好きな人の気持ちが変わるわけではない。でも、なにかしないと居ても立っても居られないくらいに好きな人のことを考えてしまっている情景が想像できます。なにもやらないよりは何かやったほうが何か少しでも気持ちが伝わるかもしれません。

 

【NO.4】『 私には 特別なのよ わかってね あなたの言葉 あなたの優しさ 』

短歌職人
好きな人の何気ない言葉であったり、優しさであったり他の人から同じことを言われたりされたりするのとでは、天と地ほどの差がありますよね。そんな心情が表現されています。

 

【NO.5】『 ピコンって 私が嬉しく なる魔法 君の言葉が 届いた知らせ 』

短歌職人

今の時代、ラインでの連絡が主流になっており誰とでも簡単に連絡が取れる時代です。そんな簡単に連絡が取れる時代なのに好きな人とのラインはそう簡単にはいきません。

ひたすら考え抜いたラインの返信の通知音がこの歌では嬉しくなる魔法と表現されていると考えられます。

 

 

【NO.6】『 気付くかな このつぶやきは あなた宛て アットマークは ついてないけど 』

短歌職人
好きな人に連絡するのはちょっと勇気がでない時、TwitterSNSで暇人を募る投稿をする人は大抵特定の人に向けて投稿している場合が多いです。そんな好きな人へ連絡する勇気が出ない人の心情が描かれています。

 

【NO.7】『 貴方から 復縁望む 便り待ち 片恋続く 切なき時間 』

短歌職人
果たして復縁を望んでるのは相手も同じでお互いに待っている状況かもしれません。でもお互いにそんなこと知るよしもなく片恋を続けているそんな状況でしょうか。恋の駆け引きをしている時間は辛くもありますが楽しくもありますよね。

 

【NO.8】『 辛い時 そばにいれない もどかしさ 他のだれより 想っているのに 』

短歌職人
好きな人が辛い時に自分がそばにいれたら、何でもしてあげられるのに側にいれないもどかしさが表現されています。

 

【NO.9】『 キミの声 聞こえてきたから そっち向く 隣にあるのは あの子の笑顔 』

短歌職人
好きな人の声って意識していなくても反応してしまいます。しかし、そんな声に反応したがために自分ではない他の人がその隣にいる姿を見てしまった、そんな状況がこの歌で表現されています。

 

【NO.10】『 名前など ただの記号と 知りつつも その三文字が 我ときめかす 』

短歌職人
好きな人の名前は、無意識でいても目につくものです。なにか人の名前を探すたびに好きな人の名前を探してしまいます。たとえその人ではない別の同名があるだけでもときめいて嬉しくなってしまう、そんな心情がこの歌で表現されています。

 

恋をテーマにした現代短歌【後半10歌】

 

【NO.11】『 振り返り 後ろの君に チョコレート 驚く顔まで かっこよくて 』

短歌職人
チョコレートといえばバレンタインです。勇気を振り絞って後ろにいる好きな人へバレンタインを渡している状況が想像できます。そんな相手はまさかもらえるとは思っていなかったようで、勇気を振り絞ったおかげで気持ちも伝わりかっこいい顔も見れたことがうまく表現されています。

 

【NO.12】『 叶わない そんなのずっと 知ってたよ それでも冷めぬ この恋心 』

短歌職人
好きな人には自分ではなく、別に好きな人がいるのでしょうか。しかし、そんなのことは関係ない。誰がなんと言おうと私は好きなんだという気持ちが伝わってきます。

 

【NO.13】『 君だけが 大好きだよと 言っといて 隠せてないよ ラインの履歴 』

短歌職人
一途な姿を見せておいて実は他にもいろんな人に同じセリフを言っているのを気づかれてしまった様子が想像できます。この歌のそっけない感じから脈なしの雰囲気が伝わってきます。

 

【NO.14】『 あまりにも 空がきれい すぎたから 恋を一瞬 忘れかけたよ 』

短歌職人
この歌で表現されている空ってどんな空なんでしょうか。恋を忘れられるほどの空ってきっとすごい綺麗なのでしょう。そんな、恋を忘れられるほど綺麗な空があればきっと恋に悩んでいる多くの人を救えることでしょう。

 

【NO.15】『 あの日から 君に出会った あの日から 輝く君と その他大勢 

短歌職人
よく「恋は盲目」と言います。好きな人が何をしてもかっこよく見えてしまう。そんな様子がこの歌からは伝わってきます。さらに「あの日から」というフレーズから一目惚れなんだろうなと想像できます。きっと本人は運命的な出会いを感じていることでしょう。

 

 

【NO.16】『 負けてない 魅力も気持ちも 何ひとつ どうして私じゃ いけないの…? 』

短歌職人
人間はどうしても他人と自分を比較してしまう生き物です。自分の好きな人のライバルに関しては特に。自分が一番魅力もあって、気持ちもあるのに何が足りないのか悩んでいる情景が想像できます。恋って難しいですね。

 

【NO.17】『 君と見た 夜空に浮かぶ 光る花 時が止まれと ふと願う 』

短歌職人

「夜空に浮かぶ 光る花」という部分から花火が連想できます。おそらく好きな人と二人ないしは好きな人を含む複数人で花火大会に行ったのでしょうか。そんな幸せで楽しい時間ほど早く過ぎてしまいます。普段と変わらない時間軸にいるのに非常に短く感じてしまいます。

 

【NO.18】『 寝室をおしゃれにした」が口癖の この娘はきっと 恋をしている 』

短歌職人

女性は恋をすると生活であったり雰囲気に変化が現れやすいです。この歌でも身の回りの変化があり、自分でも気づかないうちに口癖になってしまい、周りの人に恋しているなと感じ取られています。人の生活感まで変えてしまう恋はすごい力を秘めています。

 

【NO.19】『 奇跡的 そんな出会いを 運命に 変えてしまおう 魔法の恋で 』

短歌職人
今日ここにくる予定じゃなかったのにたまたま来たら、自分の好みの人に出会ってしまった状況が想像できます。運命という線路の上で奇跡的に出会うという運命だったのか、それともたまたま運命という線路から寄り道したところで出会ったのを新たな運命の線路として進んでいくのか。神様しかその答えは知り得ません。

 

【NO.20】『 恋の歌 短歌に乗せて 作ったが 出すのは少し 恥ずかしいです 』

短歌職人

この歌の気持ちはとてもわかります。平安時代の人はよく人前で自分の恋心を歌にして披露できたなと感心してしまいます。自分の中にある恋心は自分の心の中に宝物のようにしまっておくのが一番かもしれません。

 

以上、恋をテーマにしたおすすめ現代短歌でした!

 

 

短歌職人
今回は、恋をテーマにしたおすすめ現代短歌を紹介してきました。
恋の短歌は不安や失恋など、ネガティブなものが多くあるように感じました。
恋に悩んだ時には歌に乗せて心の外に出してあげることも必要なのかもしれませんね。皆さんもぜひ、恋した時には短歌に自分の思いを馳せてみてはいかがでしょうか。