【1月をテーマにした短歌ネタ 20選】中学生向け!!一般人が詠んだおすすめ短歌を紹介

 

1月は1年の始まりであり、何だか清々しい気持ちがするものです。気分も新たに短歌を作ってみるのはどうでしょうか?

 

今回は、「1月」をテーマに一般の人が詠んだ短歌を20首ご紹介します。

 

 

短歌職人
新年の気分が味わえるものばかりなので、楽しみながら読んでみてください。自分で短歌を作る際の参考にもなりますよ!

 

1月をテーマにしたおすすめ一般短歌ネタ【前半10首

 

【NO.1】

『 背伸びして 見晴らすはつ日の くもりなく ゆくゆく先に 光降らせよ 』

【意味】背伸びして見ると初日の出の空は曇りない。ゆく先に光を降らせよ

短歌職人
1年の始まりにふさわしい晴天を詠んだ爽やかな歌です。良い1年になるように願いがこめられています。

 

【NO.2】

『 元旦の 朝が来たよと 鳥が鳴く 遠くに見えるは 白き富士の山 』

【意味】元旦の朝が来たよと鳥が鳴いている。遠くに白い富士山が見える

短歌職人

遠くの富士山が見えるということは晴天ですね。富士山は縁起物なので元旦らしい、めでたい歌です。

 

【NO.3】

『 あなたから もらった最後の 年賀状 見慣れぬ名字 知らぬ土地の名 』

【意味】あなたからもらった最後の年賀状には見慣れぬ名字と見知らぬ住所が書いてあった

短歌職人
「あなた」は結婚して名字が変わり、引っ越したのですね。年賀状を手に「あなた」をしみじみと思い出しているのでしょうか。

 

【NO.4】

『 元旦に ポストの中は 年賀状 読み書き思う 心のきずな 』

【意味】元旦のポストの中は年賀状で、読み書きして心のきずなを思う

短歌職人
年賀状をもらうと嬉しい気分になるものです。相手のことを思いながら書いたり読んだりするのは絆を感じます。

 

【NO.5】

『 元旦の 夕日が沈む 街の中 寒さ感じず 淡々走る』

【意味】元旦の夕日が沈んでいく街の中を寒さを感じずに淡々と走る

短歌職人
夕方のジョギングが日課で、元旦でも欠かさずに走っているのでしょう。「淡々と」に走ることに慣れた様子が感じられます。

 

 

【NO.6】

『 こうしてさ 君と新年 迎えてさ 一緒に居られ 幸せに想う 』

【意味】こうしてさ、君と新年を迎えてさ、一緒に居られて幸せに思う

短歌職人
優しく語りかける文体から、相手を大切に想う気持ちが伝わってきます。共に新年を迎えて「君」もきっと同じ気持ちだったことでしょう。

 

【NO.7】

『 目が覚めて しあわせな夢 見たような 気がしてこれを 初夢とする 』

【意味】目が覚めて、幸せな夢を見たような気がしたからそれを初夢ということにした

短歌職人
初夢が良い内容だと、良い1年になりそうな予感がします。幸せな夢を見た気がしたのだから、自分にとっての初夢と思うのもありですよね。

 

【NO.8】

『 新年を 彼女と過ごす 夢を見る 彼女に会いに また目を瞑(つむ)る 』

【意味】新年を彼女と過ごす夢を見て、彼女に会おうとまた目を瞑る

短歌職人
いい夢の途中で目が覚めてしまい、夢の続きを見ようと再び眠ろうとする、そんな微笑ましい歌です。

 

【NO.9】

『 白き息 はっはっ夢へ 走り出す 箱根駅伝 燃えよ若人 』

【意味】はっはっと白い息をして夢へ走り出す。箱根駅伝、燃えよ若人

短歌職人
箱根駅伝はお正月の風物詩です。「はっはっ」という選手の白い息の擬音語を入れることで臨場感が出ています。

 

【NO.10】

『 お雑煮を 作り願うは 健やかな 家族の毎日 静かな元旦 』

【意味】お雑煮を作りながら家族の健やかな毎日を願う静かな元旦

短歌職人
家族への愛情を感じる歌です。「静かな元旦」が平和でゆっくりとした時間が流れているのだと思わせます。

 

1月をテーマにしたおすすめ一般短歌ネタ【前半10首

 

【NO.11】

『 福袋 開けて中見る 神様の 選んだ服が 皆似合わない 』

【意味】福袋を開けて中を見ると、神様の選んだ服がみな自分に似合わない

短歌職人
福袋に何が入っているかは運ですが、そこを「神様の選んだ」とする表現にセンスを感じます。神様のお見立てはちょっと残念だったようです。

 

【NO.12】

『 福袋 みんな当たりで われも引く ツイート見ないで 過ごすべき春 』

【意味】福袋は皆が当たっていたから自分も引いた。ツイートを見ないで過ごすべき初春

短歌職人
スマホゲームのガチャの福袋ですね。当たりを引いたとの声が多かったので引いたけど外れだったという歌です。当てが外れた気持ちがにじみ出る下の句が面白いです。

 

【NO.13】

『 皺(しわ)の手が 差し出す包 あけまして うちには福と 祖母の想いと 』

【意味】皺の手が差し出す包みを開けると中には福と祖母の想いが入っていた

短歌職人
お年玉の歌です。「あけまして」が、お正月を連想させるため、この歌単体で読んだ時にも「袋」がお年玉のことだと分かるようになっています。上手な表現です。

 

【NO.14】

『 気付いてた かもしれないが 年始でも いつも通りの 私がいるよ 』

【意味】気付いてたかもしれないけど年始でも私はいつも通りだよ

短歌職人
お正月は特別な気持ちになるものですが、自分自身はいつも通りだという人は多いのではないでしょうか。年始でも自分は変わらないよとシンプルに詠んだ歌です。

 

【NO.15】

『 正月の 淑気(しゅくき)消え行き 夢路より 現に戻る 五日となりぬ 』

【意味】正月の淑気は消えて、5日になり夢から現実に戻る

短歌職人
「淑気」はお正月のめでたい雰囲気や気分のことです。15日にもなるとお正月の雰囲気は薄れて世間は通常の平日に戻るので、確かに夢から現実に戻ったように感じるかもしれませんね。

 

 

【NO.16】

『 七草の お粥すすりて 松も明け お飾り外し 今年もあらた 』

【意味】七草粥をすすって、松も開けてお飾りを外し、今年も新しく始まったなと思う

短歌職人

松が明けるとはお正月が終わることを言い、一般的には17日を指します。ちょうど七草の日です。お正月気分は終わり、明日からは気分一転、という意気込みを感じます。

 

【NO.17】

『 どんど焼き 子ども心に 小正月 団子かざして 火の熱さ知る 』

【意味】どんど焼きでは子供心に小正月を感じ、団子を火にかざしてその熱さを知る

短歌職人

「どんど焼き」は小正月の行事で、お正月の飾りものを焼くなどします。地域によってはその火でお団子を焼いて食べます。火の熱気に触れて、これが小正月なのだと子供心に感じたという歌です。

 

【NO.18】

『 雨音の 窓に絡まる 小正月 いつもより尚 眠気を誘い 』

【意味】雨音が窓に絡(から)まる小正月。いつもよりも眠気を誘う

短歌職人

雨の小正月の風景です。「窓に絡まる」から雨粒が静かに窓を伝う様子が想像されます。暖かな部屋で過ごす静かな雨の日は、確かにうとうとと眠気を誘いますね。

 

【NO.19】

『 お年玉 年賀はがきの 当選は たった一枚 これもまた良し 』

【意味】お年玉年賀はがきの当選はたった1枚だけどこれもまた良し

短歌職人

お年玉年賀はがきの当選番号の確認を楽しみにする人も多いでしょう。当たりは1枚だけど、それもまた良いよねと肯定する歌です。

 

【NO.20】

『 冬休み 課題進まず すぐ過ぎる 最後の休日 溢れる宿題 』

【意味】冬休みの課題が進まずにすぐに過ぎる最後の1日と溢れる宿題

短歌職人

冬休みの最後の1日はあっという間に終わるものです。宿題が残っているならなおさらですね。それにしても「溢れる宿題」とは大量にやり残したものです。

 

以上、1月をテーマにしたオススメ短歌でした!

 

 

短歌職人
今回は「1月」をテーマに詠んだ短歌を紹介しました。
元旦から始まる1月の様々な出来事を楽しんでもらえたでしょうか。同じテーマでも人それぞれの経験や気持ちを詠んでいて面白いですね。 自分も短歌を作ってみたいなと思った人はぜひチャレンジしてみましょう。
1月をテーマにする時はお正月や七草、年賀状やお年玉など、1月を連想させる言葉を入れると読み手にも伝わりやすくなりますよ!