虹は多くの人の心を打ちます。
首
皆さんも虹を見つけた時に親しい人と一緒にいると「虹が出てるよ」と教えてあげたくなるのではないでしょうか?
仙台帰りの新幹線。
虹が見えたよ。
なんか嬉しいね。 pic.twitter.com/9zjCjro1rB— 御沓純一郎 (@junichilow_mix) October 30, 2017
朝仕事行く時
綺麗な虹が🌈見えた!!!✨
いい事ありそうな予感♪♪ pic.twitter.com/OG4mcMITbv— ひとみ (@0719h0923r) December 11, 2017
虹が見えた。皆、元気だろうか。 pic.twitter.com/DTJf0MOXlh
— な_お (@QDestruction) November 23, 2017
今回は、「虹(にじ)」に関するおすすめ短歌を20首ご紹介します。
虹に関するおすすめ短歌集【前半10首】
【NO.1】
『 君と見た あの時のあの 虹がまた 現れるのを ひとりただ待つ 』
【意味】あの時君と見たあの虹がまた現れるのを一人でただ待つ
【NO.2】
『 夕景色 傘を畳んで 真っ直ぐに 東へ駆ける 虹消えぬ間に 』
【意味】夕景色に傘を畳んで虹が消えないうちに真っ直ぐに東へ駆けていく
虹は雨上がりの夕方、東の空に出やすいと言われています。虹をもっと見たくて虹のもとへと走る素直な気持ちを歌っています。
【NO.3】
『 数分で 消えたる虹を 見た人と 何か共有 した気がしている 』
【意味】数分で消えてしまった虹を見ていた人とは何かを共有したような気がする
【NO.4】
『 ずぶ濡れの 身体と心 うつむいた 顔をあげれば ご褒美の虹 』
【意味】体と心はずぶ濡れでうつむいていたけれど、顔を上げるとご褒美のような虹が出ていた
【NO.5】
『 天気雨 虹のでた空 あの人も 誰かとどこかで 見ているのかな? 』
【意味】天気雨が降って虹が出た空をあの人も誰かとどこかで見ているのかな
【NO.6】
『 雨上がり 鉛色の雲 おしのけて 空に架かるは 虹の七色 』
【意味】雨上がりに鉛色の雲を押しのけて七色の虹が空にかかる
【NO.7】
『 帰り道 うっすら虹が出て「虹」と 言えば上向く 大きくなったね 』
【意味】帰り道にうっすら虹が出て、「虹」というと上を向いた。大きくなったね。
【NO.8】
『 丘にある 校舎の窓は この町で いちばんおおきな 虹かかる窓 』
【意味】丘にある校舎の窓はこの町で一番大きい虹のかかる窓だ
【NO.9】
『 雨の間に 渡せる橋の 鮮やかに 打つや瞳に 写りゆくまで 』
【意味】雨が止まないうちに渡る橋の鮮やかさが瞳を打って写ってゆく
【NO.10】
『 靴履かす 母より早く 空を指す ちいさなひとさし指の先の虹 』
【意味】靴を履かせる母よりも早く空を指した小さな人さし指の先に虹があった
虹に関するおすすめ短歌集【後半10首】
【NO.11】
『 陽だまりの 優しさの中、ナナイロの 虹と眠気と ネコとおじさん 』
【意味】優しい陽だまりの中の七色の虹と眠気と猫とおじさん
【NO.12】
『 目を閉じて 瞼(まぶた)の奥に 見えるのも 虹だと思う 虹だと思う 』
【意味】目を閉じた時にまぶたの奥に見えるものも、きっと虹だと思う
【NO.13】
『 白南風(しらはえ)の 芝生の庭は 夏盛り シャワーの虹と ビニールプール 』
【意味】白南風の吹く芝生の庭は夏盛りでビニールプールにシャワーで虹がかかる
【NO.14】
『 とびきりの 虹に出会えた あなたから 見上げることを 教わったから 』
【意味】あなたから見上げることを教わったからとびきりの虹に出会えた
【NO.15】
『 ドライブの 醍醐味きわまる 安達太良と 吾妻の山に 虹かかりたり 』
【意味】安達太良山と吾妻山に虹がかかってドライブの醍醐味が極まる
【NO.16】
『 移り気と 裁く心の 哀しさに あじさい揺れて 虹のエチュード 』
【意味】移り気と裁く心の悲しさに揺れるあじさいの虹のエチュード
紫のあじさいの花言葉は「移り気」で青色は「冷静」。エチュードには即興劇という意味があります。異なる性格をもつあじさいは虹の下で少し悲しい内容の演劇をしていたのでしょうか。
【NO.17】
『 秋の色 狐の雨や 空かなた 澄みし青さに 虹のかかりて 』
【意味】狐の雨は空の向こう、秋の澄んだ青空に虹がかかる
晴れているのに急に降る雨を狐の嫁入りと言います。変わりやすい秋の天気と、青空の虹の美しさを詠んだ歌です。
【NO.18】
『 生きるのに 嫌気がさして 蹴飛ばした 水たまりから 虹が生まれる 』
【意味】生きるのに嫌気がさして水たまりを蹴飛ばしたら虹が生まれた
光の加減などで水しぶきには一瞬だけ虹ができることがあります。思わず蹴飛ばした水たまりが作った虹を見て、生きるのも悪くはないと思えたのでしょうか。
【NO.19】
『 雨上がり 散りゆく桜 見上げれば 虹のしずくが 花にきらめく 』
【意味】雨上がりに散る桜を見上げたら虹のしずくが花にきらめいていた
小さな一滴のしずくにスポットを当て、そこに映る虹の存在感を感じさせる、とても綺麗な歌です。
【NO.20】
『 桜葉に 滴(したた)り残し ひと刷毛(はけ)に 虹を染め行く 粋な五月雨 』
【意味】桜の葉にしずくを残して、ひと刷毛虹を染めて行った粋な五月雨
五月雨が最後に空に刷毛でひと塗りして虹を描いていった、粋なことをするなぁ、という歌です。面白い表現で、この歌自体にも粋を感じます。
以上、虹をテーマにしたオススメ短歌でした!
虹は儚く、すぐに消えてしまうからこそ、人は虹に惹かれるのかもしれません。
虹をテーマにした短歌は近代短歌、現代短歌にも多くあります。もっと短歌に描かれた虹を見てみたいと思った人は鑑賞してみるのも良いでしょう。自分も虹を見て心を動かされたことがある、虹の短歌を作ってみたいという人はぜひチャレンジしてみて下さい。その時の気持ちを言葉にすればきっと素敵な短歌が生まれるでしょう!