桜の美しい季節がやってきましたね。
桜が咲く季節といえば、卒業式や入学式など学生にとっての一大イベントがあります。
出会いの喜びや別れの悲しみ…などの感情は人それぞれだと思います。
今回は、春を象徴する花・桜をテーマに中・高校生向けが作ったオリジナル短歌集をご紹介します。
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短歌職人
上手な短歌ばかりですので、ぜひ短歌作りの参考にしてみてください！
中学生＆高校生向け!!桜をテーマにした素人短歌集【前半10つ】
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【NO.1】『 風光り 小さく揺れる 我が想い 夢見し明日に 桜咲く 』
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短歌職人
春になり、新たなスタート地点に立つ。少し不安はあるけれど、大きい桜のように、美しい日々になる予感がする。作者のそんな心情が、この歌から伝わってきます。
【NO.2】『 開花した 桜の下に たたずみて 春爛漫の 季節が滲みる 』
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短歌職人
春は別れの季節でもあります。これまでを振り返り、感情がこみあげてしまう。そんな心情を、「春爛漫の季節が二滲みる」という言葉でうまく表現されています。青春の香りが漂う歌です。
【NO.3】『 花曇り 桜の花が 咲けばこそ ただただ寒さが 身にしみており 』
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短歌職人
花曇りとは、桜が咲くころに曇りがちな天気のこと。桜の季節は、まだまだ気温は寒いですよね。桜の開花を楽しみにすると同時に、この寒さの中でせめて桜が咲いてくれたら…という作者の想いに共感できます。
【NO.4】『 春色が 街の景色を 変えていく 桜、新緑 白いシャツ 』
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短歌職人
冬の真っ白な景色から、少しずつ色づき始める春の季節。「白いシャツ」という言葉から、新たなスタートを感じさせます。そんなワクワクした感情や、ドキドキしている感情が伝わってくる歌です。
【NO.5】『 明日には きっと散って しまうから 今日の桜を 目に焼き付ける 』
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短歌職人
桜の表情は、毎日違います。それは、桜が生きているという証です。「同じ日は二度とないから、今日という日を大切にしよう」という作者の想いが伝わってきます。
【NO.6】『 散る様も また美しい 春の花 せめてもそんな 恋でありたい 』
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短歌職人
切ない恋心を、散る桜の重ねて詠んだ歌です。どうせ散ってしまうのなら、桜のように最後まで美しくありたいと願う作者の想い。甘酸っぱい青春の香りが漂うような、素敵な歌です。
【NO.7】『 そうやって 揺れて悩んで 来年の 桜をもっと 美しく見よ 』
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短歌職人
「これから先に待ち受ける様々なことは絶対に自分を強くしてくれるぞ」という人生の先輩からのメッセージのような歌です。いろんなことを経験するたび、桜に対する思いも変わってくるものだと思います。
【NO.8】『 葉桜に 想いを託して あの春の日 たしかに恋を したのです 』
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短歌職人
恋の切なさを、もう花が散ってしまった桜の木に重ねて歌っています。甘酸っぱい乙女心を感じられます。
【NO.9】『 待っていた 花の季節は 短くて ひらひらと舞い 五月の空へ 』
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短歌職人
桜の花が見られる時間は、ほんとうにあっという間に過ぎ去ってしまいます。そんな移り変わる季節を、桜の花が散っていく様子でうまく表現しています。
【NO.10】『 花びらが 風に踊って 消えていく 君の香りも 春が連れ去る 』
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短歌職人
春の別れの寂しさが伝わってくるような歌です。散った花びらが風に乗っているさまを、「風に踊って」と歌う表現力が素敵です。
中学生＆高校生向け!!桜をテーマにした素人短歌集【後半10つ】
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【NO.11】『 私より 上から落ちる 花びらに 何度優しく 撫でられたでしょう 』
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短歌職人
「撫でられる」という擬人法を使うあたりに、作者の感性の豊かさを感じられます。満開の桜もきれいですが、散っていくさまもまた美しい。そんな桜の情景が、目に浮かぶようです。
【NO.12】『 あせていく 儚き色の キラメキは 春の淋しさ 桜の強さ 』
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短歌職人
別れの季節である春。キラキラしている青春の日々は、大人になるにつれて忘れていってしまうものなのかもしれません。そんな淋しさの中でも強く生きたい、という作者の決意が、この歌に表れているような気がします。
【NO.13】『 制服に まだ着られている 少年の 細きうなじの 向うに桜 』
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短歌職人
少年の新スタートを温かな心情で見守る、作者の優しさがあふれている歌です。新たなスタート地点に立った人を、心の中で小さく応援したくなるような、そんな暖かい気持ちになれます。
【NO.14】『 散ってゆく 桜と僕の恋心 風に舞う花 君想う僕 』
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短歌職人
失恋を、散っていく桜に重ねて表現しています。心がキュッと窄むような、そんな切なさが伝わってきます。
【NO.15】『 足元に 慣れぬローファー 靴擦れの 足でくぐるは 桜ちる門 』
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短歌職人
「慣れぬローファー」という言葉から、新生活への緊張が伝わってきます。ローファーが足になじむころにはきっと心もほどけ、キラキラした日々を送っているのでしょうか。
【NO.16】『 咲き揃い ひとつ残らず 散る桜 咲くのも束の間 散るのも束の間 』
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短歌職人
桜の花は、満開になったとしても次の日にはもう散り始めてしまうこともありますよね。桜の花の短命さ、その儚さがよく表現されている歌だと思います。
【NO.17】『 散り際の 混じりて魅せる 足元に 桜ひしめく 万華鏡かな 』
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短歌職人
散った花びらが地面にひしめく様子を万華鏡に例えるとは、なんとも粋な表現です。散った後もなおきれいな桜に、心が癒されます。
【NO.18】『 満開の 桜が告げる 新学期 過ぎ去った日々 惜しむ間もなく 』
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短歌職人
時間の流れとは、ほんとうにあっという間です。感情を無視してやって来る時間に嘆く、作者の心情が表れている歌です。
【NO.19】『 新しい 制服を着た 学生の 自転車駆ける 桜トンネル 』
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短歌職人
桜の並木道を駆け抜ける少年の姿が、目の前に浮かんできます。新たなスタートをそっと応援する作者の優しさがにじみ出ている歌です。
【NO.20】『 桜の下 花びらたちが 祝福し 君の足元 囲むように 』
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短歌職人
新しい日々への祝福か、はたまた頑張ってきた日々への祝福か。想像力が頭の中を駆け巡るような歌です。桜の花びらたちが風に舞って、花吹雪に包まれているような光景が目の前に浮かびますね。
以上、中学生＆高校生が作った桜の短歌集でした！
「桜」に対し、ある人は希望を抱き、ある人は淋しさを思い出す方もいるかもしれません。
同じ桜を見ていても、人それぞれによって見え方は変ってくるものです。
有名な人が詠んだ短歌も素晴らしいものばかりですが、素人オリジナルも負けず劣らず、まっすぐで素晴らしい歌がたくさんあります。
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短歌職人
皆さんもぜひ、桜を見ながら心の内を歌にのせてみてはいかがでしょうか？
