【吹奏楽(部活)をテーマにした短歌 20選】中学生/高校生向け!!おすすめ短歌ネタ例集を紹介!

 

吹奏楽部は人気のある部活の一つで、多くの学校に吹奏楽部があります。

 

吹奏楽部で放課後は暗くなるまで練習に打ち込むという人、また部員でなくても練習の音をよく聞くという人も多いでしょう。

 

今回は、「吹奏楽」をテーマに一般の方が作った短歌を20首紹介します。

 

 

短歌職人
自分で短歌を作る時の参考にもなりますので、ぜひ最後まで目を通してみてください。

 

吹奏楽(部活)おすすめ短歌ネタ集【前半10首

 

【NO.1】

『 ただ吸って 吐くだけなのに 音が出る 魅せられてしまった 僕らの末路 』

短歌職人

初めて管楽器に触れて音が出た瞬間の感動が伝わる一首です。作者や友達はそれ以来、楽器や音楽の魅力にひかれてすっかり吹奏楽に夢中になってしまったのでしょう。

 

【NO.2】

『 青空に 響く吹奏楽の音 また言えなかった 夏にさよなら 』

短歌職人

句またがりというテクニックで第二句と第三句をつなげています。思いを伝えられなかった後悔が詠まれていますが、青空から響いてくるような吹奏楽の音が晴れやかで、爽やかさが感じられる歌です。

 

【NO.3】

『 いつだって 奏でる君の 側にいて 見つめられてる 楽譜が憎い 』

短歌職人
自分のことも見てほしいという作者の楽譜への嫉妬が詠み込まれています。しかし作者はきっと、そうして楽譜を見つめて真面目に音楽に打ち込むような「君」が好きなのでしょう。

 

【NO.4】

『 放課後の 吹部に耳を そばだてる フルートだけを 拾おうとして 』

短歌職人
作者が思いを寄せている人がフルートを担当しているのでしょうか。「耳をそばだてる」という表現が、一生懸命耳をすませてフルートの音を聞き分けようとしている様子を思わせます。

 

【NO.5】

『 High Bで ようやく中音域となる チューバの叫びを 聞けトランペット 』

短歌職人
チューバは金管楽器の中で最も低い音域を持つ楽器で、「High B」は1オクターブ上げて高い音を出すように調整するものです。トランペットは元々高い音が出るので「聞け」と作者は言っているのですね。

 

【NO.6】

『 指揮棒を 折って叱った 先生も また青春で あったのだろう 』

短歌職人
興奮のあまり指揮棒を折ってしまう程に先生も真剣に部活に取り組んでいたのでしょう。部活は学生にとって忘れられない青春の思い出となりますが、先生にとっても没頭できる時間となり得ます。

 

【NO.7】

『 学び舎が 優しく包む ホルンの音 部活ある人 部活頑張れ 』

短歌職人
ホルンは低く柔らかい音が出ます。作者は部活をしていないようですが、優しい学び舎と穏やかなホルンの音、そして温かい作者の目線で詠まれた優しい歌となっています。

 

【NO.8】

『 日本でも 弾かせてほしいよ 弦楽器 吹奏楽しか ないのですか 』

短歌職人
「ないのですか」という敬語の問いかけには不公平を訴える作者の気持ちが感じられます。確かに弦楽器をやっている人からすると、学校で仲間と共に音楽に打ち込むことのできる吹奏楽部はうらやましいですよね。

 

【NO.9】

『 放課後の 吹奏楽部の 練習を 背中で聞いてた 高校時代 』

短歌職人
作者は吹奏楽部ではないようですが、放課後には毎日のように練習の音を聞いていたのでしょう。放課後の思い出を振り返るとき、吹奏楽部の演奏の音がともに心に浮かぶという人も多いのではないでしょうか。

 

【NO.10】

『 誰よりも この一音に 掛けてきた きっと味方だ この世の全てが 』

短歌職人
コンクールなどのために練習を積み重ね、いざ晴れ舞台に立ち演奏を始めようとする瞬間の心境は皆こうではないでしょうか。臨場感のある歌で、努力は報われるという願いや緊張が伝わります。

 

吹奏楽(部活)おすすめ短歌ネタ集【後半10首

 

【NO.11】

『 君がゐる ブラスバンドの 音消えて 春の夕べに 「待つてて」の声 』

短歌職人
作者は「君」を待ちながら吹奏楽部の音を聞いていて、その音が止むと「君」が一緒に帰ろうと窓から声をかけてきた、そんな場面が想像されます。旧仮名遣いの使用によってノスタルジックな雰囲気も感じられる青春の歌です。

 

【NO.12】

『 給付あるよと中学生が 話してる それは休符だ 吹奏楽部 』

短歌職人

これは吹奏楽部のあるあるではないでしょうか。何が別な単語がつい頭の中で音楽用語に変換されてしまう、何故なら自分は吹奏楽部だから、と第五句で落ちをつけた面白い歌です。

 

【NO.13】

『 放課後の 4階に響く 吹奏楽 入りたかったな 土を弄(いじく)る 』

短歌職人
作者は事情があって吹奏楽部に入ることができなかったのでしょうが、吹奏楽部に憧れていて練習の音楽を聴いているのでしょう。「土を弄る」からつまらなさそうな雰囲気が伝わります。

 

【NO.14】

『 ブラバンに しかいられない 悲しみを アルトホルンは ものともしない 』

短歌職人
アルトホルンはオーケストラなどではあまり使われない楽器です。しかしきっとアルトホルンにとってはどうでもよく、楽しく音楽を奏でている様子が伝わります。作者はアルトホルン担当なのでしょうか。アルトホルンが大好きなのですね。

 

【NO.15】

『 秋が来て 人が減った 音楽室 来るたび見える あの夏の日々 』

短歌職人
秋は3年生が部活を引退して部活は急に人が少なくなります。作者は3年生最後のコンクールに向けて猛練習した夏の思い出を懐かしんでいるのでしょうか。少し寂しい印象の歌です。

 

【NO.16】

『 個人練 パート練から セクション練 魔王をたおす 集いみたいだ 』

短歌職人

練習と研鑽を積み重ねる様子はゲームのレベル上げに似ていて、吹奏楽部とはまるで魔王に挑むパーティのようだという内容で、たとえ方がとても面白いです。魔王と戦うくらいに命をかけて音楽をやっているんだという熱い思いも感じられます。

 

【NO.17】

『 放課後の 吹奏楽の 音はいつも 一番いいとこ 手前で止まる 』

短歌職人

演奏の同じ箇所で先生が止めて指導をしているのでしょう。作者は吹奏楽部ではなく、音楽に耳を傾けている生徒なのでしょうか。聞いている側からするとそこで止めないでと思ってしまうかもしれませんね。

 

【NO.18】

『 電車やめ 歩いていくよ 曇天の 空に負けじと 吹奏楽背に 』

短歌職人

作者は吹奏楽部の演奏を応援歌のように感じたのでしょう。「曇天」は作者の心情を表しているのかもしれません。しかし音楽に励まされて歩こうと決めたという前向きな気持ちが伝わります。

 

【NO.19】

『 管楽器 吹奏楽の 花形ぞ 下手な音色は 心躍らず 』

短歌職人

吹奏楽といえば管楽器というイメージが強く、演奏を聞く人にとっても一番印象に残るのは管楽器の音ではないでしょうか。だからこそ上手くあれという激励を感じる歌です。

 

【NO.20】

『 八分間 そのためだけの 一年間 汗と涙の 熱きマーチング 』

短歌職人

「八分間」という短さと「一年間」という長さが対比され、その八分に掛けるひたむきな思いを感じさせます。魂を込めて演奏と行進をする一生懸命さが強く伝わる歌です。

 

以上、吹奏楽(部活)をテーマにしたオススメ一般短歌集でした!

 

 

今回は「吹奏楽(部活)」をテーマにしたおすすめ短歌を20首紹介しました。

 

吹奏楽は学校生活に身近なので、吹奏楽をテーマにした短歌は吹奏楽部の人はもちろん、部員以外の人も作りやすいのではないでしょうか。

 

音楽が好きだという気持ちや楽器の名前を詠み込んだり、吹奏楽に打ち込む友達への応援を表現したりしても素敵な短歌となるでしょう。

 

短歌職人
皆さんもぜひ吹奏楽部をテーマにした短歌を作ってみてください。