【紅葉(もみじ)の短歌ネタ集 20選】小•中•高校生向け!!おすすめ短歌ネタ例集を紹介!

 

秋になると木々の葉は赤や黄色に美しく色が変わって私たちを楽しませてくれます。

 

紅葉する葉の中でも真っ赤なもみじは特に人気があり、「もみじ狩り」と言って山などに出かける人も多くいます。

 

今回は、そんな「紅葉(もみじ)」をテーマにして一般の方が作った短歌を、小学生向けと中学生/高校生向けにそれぞれ10首づつ紹介していきます。

 

 

短歌職人
短歌作りなんて難しそうだなと思っている人や、自分で短歌を作ったことがある人も、ぜひ最後まで読んでみて参考にしてください。

 

小学生向け!紅葉(もみじ)おすすめ短歌ネタ集【10選

 

【NO.1】

『 かい犬と 散歩に入った 公園の 赤いもみじと まっさおな空 』

短歌職人

もみじの赤色と空の青色というハッキリとちがう色を短歌に入れることで、もみじの赤色が強調されて心に残ります。じっさいに見た色の名前を入れて短歌を作ると、読んでいる人も想像しやすくなります。

 

【NO.2】

『 秋風に ひらひらゆれて 夕焼けに 指をのばすよ 真っ赤なもみじ 』

短歌職人

もみじの葉の形が人間の手のように見えるので「指をのばすよ」と表現しています。このように植物や物の様子に人間の動作を当てはめて表すことを「擬人法(ぎじんほう)」といって、自分が想像したことを他の人にも分かりやすく説明できるという効果があります。

 

【NO.3】

『 大空に 手をひろげてる もみじの葉 小さな妹の 手ににているよ 』

短歌職人
小さな子供の手を「もみじのような手」と表現することがあります。作者はもみじの葉を見て妹の手を連想したのでしょう。もみじが大きな空に向かって小さな手をいっしょうけんめいに広げていると思うとかわいらしいですね。

 

【NO.4】

『 秋になり 放課後にふと 空見れば もみじのように 紅色だ 』

短歌職人
見上げた空は一面真っ赤な夕焼けで、その色からもみじを想像したという短歌です。秋になって作者は赤いもみじを見かける機会があり、その時見たもみじの色を思い出したのかもしれません。

 

【NO.5】

『 校庭で 遊んでいたら 葉が落ちた 上を見たら 真っ赤なもみじ 』

短歌職人
遊んでいたら目の前に葉が落ちてきて見上げると、もみじの木が赤い葉をたくさん付けていたのでしょう。作者は「あっ、もみじが赤くなっている」と気が付いて、きれいだなと感動したのではないでしょうか。

 

【NO.6】

『 寒い朝 もみじが散った 一本道 赤いじゅうたん ひとりじめする 』

短歌職人
もみじの葉がたくさん散って道が赤く見えることを「赤いじゅうたん」と表しています。「ひとりじめ」とあるので他には誰もいなかったのでしょう。作者は早起きをしたのでしょうか。寒いけれども気分がいい、快い朝を表現した短歌です。

 

【NO.7】

『 自然の木  もみじはきれいで  不思議だな  どうして色が  変わるんだろう 』

短歌職人
木の葉が秋になると色が変わるのは確かに不思議ですね。自然の持つ美しさと不思議な力について思ったことを短歌にしています。このように短歌は、特別難しい言葉を使わなくても、自分が思ったことをそのまま表現しても良いものです。

 

【NO.8】

『 日曜日  家族で行った  もみじがり  しおりにしたよ  真っ赤なもみじ 』

短歌職人
家族でもみじを見に行った思い出を短歌にしたもので、楽しかったことが伝わってきます。もみじがりの記念に、すてきなしおりができましたね。しおりを使うたびに、家族で見た景色を思い出すことができるでしょう。

 

【NO.9】

『 黄緑と 赤がまじった もみじの葉 色の変わり目 私は好きだな 』

短歌職人
真っ赤にそまったもみじの葉もきれいですが、緑と赤がまじり合った葉もきれいですね。だんだんに色が変わっていく、とちゅうの色に注目して自分の気持ちを表現した短歌です。

 

【NO.10】

『 かれ葉ちる 庭の木の中 ひとりだけ 赤くきれいに 色づくもみじ 』

短歌職人
秋になって庭の木の葉がかれて落ちていき、もみじだけが赤くなっていきます。枝だけになった木の中では、もみじがひときわ美しく見えるでしょう。他の木は「もみじだけがきれいになってずるい」と思っているのかもしれません。

 

中学生/高校生向け!紅葉(もみじ)おすすめ短歌ネタ集【10選

 

【NO.11】

『 もみじの葉 赤黄緑 ヒラヒラと おどっているよ 秋のゆうぐれ 』

短歌職人
「おどっているよ」という擬人法の表現が、もみじの葉が舞い散る様子を想像させます。暗くなるのが早い秋の夕ぐれは少し寂しい印象で、もみじが秋を惜しんでおどっているようにも思われます。

 

【NO.12】

『 もみじがり ささの葉持って 裏道へ もみじからずに おしゃべりに夢中 』

短歌職人

「裏道へ」がこっそり移動した様子を想像させますが、学校行事で行ったもみじがりなのでしょうか。おしゃべりが尽きない様子が10代らしさを感じさせます。友達とすごすことが何より楽しいのだと伝わる歌です。

 

【NO.13】

『 赤赤と 映える紅葉が 運ぶのは 秋の終わりと 冬の始まり 』

短歌職人
秋の気温が低いほど、もみじの葉は赤く色づきます。作者は赤くなったもみじを見て冬がやってくることを思ったのでしょう。初句で「赤」と繰り返すことで紅葉の赤色が印象的な歌です。

 

【NO.14】

『 桜紅葉(さくらもみじ) 花に負けじと 色染めて キラキラ光る 青空の下 』

短歌職人
赤く紅葉した桜の葉を詠んだものです。秋晴れの空の下で日の光を浴びた葉が輝き、作者は春の桜の花にも見劣りしない美しさを感じたのでしょう。「キラキラ光る」が歌全体を明るく爽やかな印象にしています。

 

【NO.15】

『 台風へ 手をふっている もみじの木 かすかに感じる 秋の季節が 』

短歌職人
風で揺れるもみじは過ぎた台風を見送っているのでしょうか。もみじはこれから赤く染まろうとしていて、秋を招き入れているかのようです。そんなもみじを見て作者は秋の訪れを感じています。

 

【NO.16】

『 北風に 吹き乱されし もみじ葉は 梢を離れて われにまつわる 』

短歌職人

冷たい北風が冬の到来を予感させます。もみじも強い風に散らされて作者のもとまで落ちてきたのでしょう。「まつわる」が、もみじが寒いよと言って作者にすがりついたような場面を想像させます。

 

【NO.17】

『 天高く もみじは薄く 彩りて 時を忘れて 咲くや花あり 』

短歌職人

初句の「天高く」が秋の青空を思わせます。もみじもほんのり色づき始めた秋の景色の中で、季節を忘れたように花が咲いています。作者は、もみじと花という季節の違う二つが同居する景色に感慨を覚えたのでしょう。

 

【NO.18】

『 校庭の 枯れ木にしとど 雨の降る 水たまりに もみじ葉落ちる 』

短歌職人

「しとど」はひどく濡れている様子を表します。もみじの葉は秋の冷たい雨に打たれて枝から落ちてしまいましたが、雨が止む気配はありません。水たまりのもみじが寂しい余韻を残します。

 

【NO.19】

『 昼も夜も 赤く燃えたる もみじ葉は 絶えず君のみ 思ふ心よ 』

短歌職人

赤いもみじに作者の恋心を重ねた歌です。「赤く燃えたる」もみじは恋心の強さと、思いを告げずに内に秘めているからこそ燃えているのだという熱い心を思わせます。

 

【NO.20】

『 裏山の 枯葉踏みしめ 辿る道 錦織るらむ もみじ葉燃ゆる 』

短歌職人

第三句まで枯れた秋の風景が詠まれていますが「錦織るらむ」で一気に情景に色が付き、もみじの燃える程の赤さが強調されています。前半との対比で、もみじの色が際立ち、葉の赤色が印象深い歌です。

 

以上、紅葉(もみじ)をテーマにしたオススメ一般短歌集でした!

 

 

今回は「紅葉(もみじ)」をテーマに一般の方が詠んだ短歌を20首紹介しました。

 

紅葉(もみじ)と言えば真っ赤な葉のイメージが強いですが、赤に染まる前の黄色やオレンジの葉もまた美しいものです。また、もみじは葉の形がかわいらしく、子供の手のようにも見えます。

 

短歌職人
皆さんもぜひ、もみじをテーマにした短歌作りにチャレンジして、もみじを見て感じたことや、もみじがりの思い出などを表現してみてください。