【学校生活の思い出・短歌集 20選】中学生向け!!おすすめ短歌ネタ例集を紹介!

 

行事やイベントが多く、勉強や部活に忙しい学校生活。

 

かけがえのない友達と過ごす毎日は濃密で、後から振り返れば一瞬のように短く、しかし青春の輝きに満ちているものです。

 

今回は、そんな「学校生活の思い出」をテーマに一般の方が作った短歌を20首紹介します。

 

 

短歌職人
自分で短歌を作るときの参考にもなりますので、ぜひ最後まで目を通してみてください。

 

学校生活の思い出!おすすめ短歌ネタ集【前半10首

 

【NO.1】

『 おはようも 休み時間も 放課後も しゃべってしゃべって しゃべりたりない 』

短歌職人

反復法で「しゃべって」と繰り返すのが、空き時間も放課後もおしゃべりし続けていることを思わせます。何でも分かり合えるような友達同士なのでしょう。いくら話しても話は尽きずに時間が足りない様子が表れています。

 

【NO.2】

『 なつかしや 数学教師が おっかなく 眼を合わせずに ノートした日々 』

短歌職人

「目」ではなく「眼」としたところに先生の眼光の鋭さが想像されます。反面「恐ろしく」などではなく「おっかなく」という表現には相手への親しみも感じられます。作者は今はただ懐かしいと思っているのでしょう。

 

【NO.3】

『 サッカー部 練習練習 この俺が 乗り越えたのは 友がいたから 』

短歌職人
「この俺が」という表現には、本来自分には乗り越えられなかったのではと作者自身が感じていることを思わせます。作者の中での友達の存在が大きいことや、感謝していることが伝わる歌です。

 

【NO.4】

『 電気消し 布団かぶって 眠れずに 語りあかした 修学旅行 』

短歌職人
消灯時間になって布団に入ったはいいが寝付けず、友達とおしゃべりをして夜明けまで過ごしてしまったのでしょう。寝不足にはなりましたが、修学旅行の楽しい思い出の一つとなったのではないでしょうか。

 

【NO.5】

『 展示絵を 皆で仕上げた 文化祭 前日に見た 夕焼けの雲 』

短歌職人
文化祭に展示する絵を共同製作し、前日に仕上げて、作者はやりとげた思いで夕日に染まった雲を見上げたのでしょう。体言止めの「夕焼けの雲」には雲がひときわ美しく見えた様子や満足感が余韻として感じられます。

 

【NO.6】

『 部活終え 夕暮れの道 急ぎゆく 家の灯りに ホッと一息 』

短歌職人
作者は毎日遅くまで部活を頑張っていたのでしょう。お腹がすいて疲れた帰り道に家の灯りが見えてきた安心感が伝わります。「家の灯り」が、学校生活を支えてくれる家族の温かさを思わせます。

 

【NO.7】

『 あのひとと 休み時間に すれ違う ただそれだけで 心は踊った 』

短歌職人
片想いの人と廊下ですれ違うときめきが表現されています。何も話せなくても、相手は自分のことを知らなくても横を通っただけで心が踊るような、初々しい恋の思い出を詠んだ歌です。

 

【NO.8】

『 体育祭 終わった後に ハチマキを 女子と交換 したかったなぁ 』

短歌職人
第五句が、結局交換できなかったという落ちとなっています。話し言葉の「したかったなぁ」が作者の気持ちを素直に表していて可笑しく、読み手の笑いを誘います。

 

【NO.9】

『 5時限目 たのしい寝相の 展覧会 手を触れないよう お願いします 』

短歌職人
昼食の後の授業というものは眠くてたまらなくなるものです。何人かはつい眠気に負けてしまったのでしょう。その姿を「展覧会」として展示物の注意書きを添えています。表現が上手く、とても面白味のある歌です。

 

【NO.10】

『 歴史ある 威光溢るる 学び舎の 孤高のカリスマ 生徒会長 』

短歌職人
「歴史」「威光」「孤高」と立派なイメージのある言葉を使っていて、作者が「生徒会長」を誇りに思っていることや、憧れを強く抱いていることが伝わります。生徒会長はどんなに素敵な人物なのでしょうね。

 

学校生活の思い出!おすすめ短歌ネタ集【後半10首

 

【NO.11】

『 骨ばった 袖まくる彼 見える腕 胸の高鳴り 放課のチャイム 』

短歌職人
不意に見た男子の大人っぽく男性的な腕に作者は思わずドキリとしたのでしょう。そこに鳴り響いたチャイムがドラマチックで、作者の胸の高鳴りに重ね合わせるように歌に詠み込まれています。

 

【NO.12】

『 今年こそ 大縄跳びを 頑張ると 必勝ハチマキ いざ大縄跳び 』

短歌職人

クラス全員でおそろいの「必勝ハチマキ」をしたのでしょうか。去年は上手くいかず、悔しい思いをしたのかもしれません。今年は跳んでやるぞという「大縄跳び」への意気込みを感じる歌です。

 

【NO.13】

『 学び舎の 石塀に這(は)う 幾重もの 蔦(つた)の絡まり 思い出の数 』

短歌職人
蔦のからまった塀は作者の学校を象徴するものなのでしょう。無数の蔦に思い出を重ねて懐かしむ歌です。学校生活は振り返ればあっという間ですが数えきれないほどの思い出があるものです。

 

【NO.14】

『 体育祭 涙に笑い あふれ出て 勝つも負けるも 笑顔で終わる 』

短歌職人
クラス対抗の体育祭は学校生活の大イベントの一つですね。涙が出ることも大笑いすることもあった作者は、体育祭に一生懸命に取り組み、心から楽しんでいたのでしょう。

 

【NO.15】

『 放課後の マックで2時間 夢語る 輝くその目 部活オフの日 』

短歌職人
いつもは部活をしている時間におやつを楽しみながら友達と語り合ったのでしょう。夢は部活に関することでしょうか。目を輝かせながら夢を語る姿に若さや青春を感じます。

 

【NO.16】

『 好きだった チャイムと同時に 駆け出して ドッジボールに 明け暮れる日々 』

短歌職人

仲間とドッジボールをするのが何よりも楽しいのだと伝わります。友達と過ごす毎日の時間が学校生活の一番の思い出だという人も多いでしょう。そんな日々を懐かく思って詠まれた歌です。

 

【NO.17】

『 学食の 薄いこんにゃく こんにゃくを 見るたびにふふと なる思い出 』

短歌職人

作者はこんにゃくを見るたびに学食を思い出して可笑しくなってしまうのでしょう。ささいな出来事から学校での生活を思い出して懐かしむ気持ちが表現されています。

 

【NO.18】

『 予想外 体育祭の 夏組の 団長さんから 「踊りませんか?」 』

短歌職人

ダンスの時間に一緒に踊ろうと誘われたのでしょう。初句の「予想外」に思いがけず誘われた驚きが表れています。「想定外」などではなく「予想外」なので、作者は気恥ずかしいながらも嬉しかったのではないでしょうか。

 

【NO.19】

『 中三が 今年最後の 大会で 三敗一勝 先生が泣く 』

短歌職人

「三敗一勝」とあるので、負けてしまったけれども最後に一勝して、先生は感極まってしまったのですね。作者は一勝したことも嬉しかったけれど、先生が泣いてしまったことの方が心に残ったのでしょう。

 

【NO.20】

『 三年間 過ごした日々が 愛おしい また始めたい 中学生活 』

短歌職人

いざ卒業式を迎えれば、楽しかったこともそうでなかったことも、全てが愛おしい思い出として懐かしかったのでしょう。気持ちをストレートに表現した歌で、中学生活に別れを告げるのが寂しい気持ちがよく伝わります。

 

以上、学校生活の思い出をテーマにしたオススメ一般短歌集でした!

 

 

今回は「学校生活の思い出」をテーマにしたおすすめ短歌を20首紹介しました。

 

修学旅行や文化祭・体育祭など、学校には大きな行事が多くあり、学校生活の思い出として真っ先に心に浮かぶ人も多いでしょう。

 

また、大きな行事ではなく、友達と過ごした日々(日常)の思い出の方が宝物だという人もたくさんいるのではないでしょうか。

 

短歌職人
皆さんもぜひ自分の心にある学校生活の思い出をテーマにして短歌を作ってみてください。