有名短歌の解説 俵万智 【水蜜桃の汁吸うごとく愛されて前世も我は女と思う】徹底解説!!意味や表現技法・句切れなど 2020年1月21日 従来の短歌の概念を覆すカジュアルな表現で、若い世代をも魅了した近代歌人の先駆者「俵万智」。 彼女の作品といえば、【「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日】で知られているような、初々しく爽やかな恋愛を詠んだものを思い浮かべるかもしれません。 しかし、中には甘くも苦い大人の恋を詠んだ作品も数多く残し...
有名短歌の解説 山部赤人 【春の野にすみれ摘みにと来し我ぞ野をなつかしみ一夜寝にける】徹底解説!!意味や表現技法・句切れなど 2020年1月21日 「短歌」は、五・七・五・七・七の合計三十一文字で、美しい自然の事象や人の心の機微、人生の哀歓をうたい上げます。 日本人は、古代から三十一文字で様々な美しい歌、すばらしい歌を作り上げてきました。 それらの歌の中でも名歌と呼ばれるものは、文学性・芸術性に優れ多くの人々に愛されています。 今回は日本最古の歌集「...
有名短歌の解説 紀貫之 【人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににほひける】徹底解説!!意味や表現技法・句切れ・鑑賞文など 2020年1月21日 五・七・五・七・七のしらべで、花鳥風月や人の心の機微を詠みこむ「短歌」。 古代からの日本の文学の中でも大きな流れを持つ詩です。平安時代、和歌は「やまとうた」ともよばれていました。 天皇の命令で和歌集が編纂されるようになったのも平安時代。天皇の命令で国家事業として編纂される歌集を勅撰和歌集といいます。 今回...
有名短歌の解説 斎藤茂吉 【ただひとつ惜しみて置きし白桃のゆたけきを吾は食ひをはりけり】徹底解説!!意味や表現技法・句切れなど 2020年1月20日 こちらは近現代を代表する歌人・斎藤茂吉の短歌です。 そのなかでも「ただひとつ…」は、歌集『白桃』のタイトル由来になるほどの歌です。 ただひとつ 惜しみて置きし 白桃の ゆたけきを吾は 食いをはりけり 斎藤茂吉 今年も桃の美味しい季節🍑✨ pic.twitter.com/Wx8H...
有名短歌の解説 藤原俊成女 【橘のにほふあたりのうたた寝は夢も昔の袖の香ぞする】徹底解説!!意味や表現技法・句切れなど 2020年1月20日 万葉の時代より連綿と続く短歌の世界。五・七・五・七・七の三十一文字で表現した短歌には、歌人の心情を描く叙情的な作品が多くあります。 中でも恋心を題材にした歌は、古来の歌集でもたびたび詠まれてきました。 今回は『新古今和歌集』の中から、昔の恋を艶やかに歌い上げたについて紹介します。 橘の匂ふあたりのうたた寝は 夢...
有名短歌の解説 石川啄木 【いのちなき砂のかなしさよさらさらと握れば指のあひだより落つ】徹底解説!!意味や表現技法・句切れ・鑑賞文など 2020年1月20日 五・七・五・七・七の三十一文字で詠まれる「短歌」。 自ら短歌を作ることはなくとも、美しい歌を鑑賞し、折にふれて嚙みしめているという人も多いでしょう。優れた歌は文学性も高く、多くの人の共感をよんでいます。 抒情性の高い望郷の歌や、青春時代の繊細な歌で知られる歌人に明治時代に活躍した石川啄木がいます。 今回は...
有名短歌の解説 西行 【願わくは花の下にて春死なんその如月の望月の頃】徹底解説!!意味や表現技法・句切れなど 2020年1月19日 風に吹かれてひらひらと花びらが舞い落ちる満開の桜を見ると、いつもは心の中にしまってある懐かしい出来事が、ふいに思い出されます。 さまざまな感傷を呼び起こす桜の花は、今も昔も多くの歌人に愛され、和歌のモチーフとして非常に人気があります。 今回は、桜と旅を愛する歌人として人気の高い西行の歌をご紹介します。 願わく...
有名短歌の解説 寺山修司 【ふるさとの訛りなくせし友といてモカ珈琲はかくまで苦し】徹底解説‼意味や表現技法・句切れ・鑑賞など 2020年1月19日 古典文学の時代から日本に伝わる詩のひとつに短歌があります。 五・七・五・七・七の三十一文字で自然の美しい情景を詠んだり、繊細な歌人の心の内をうたい上げます。 今回は、「言葉の錬金術師」の異名をもち、短歌だけにとどまらず俳句・詩・シナリオと表現世界を広げていった、寺山修司の歌をご紹介します。 ふるさとの訛りなくせ...
有名短歌の解説 与謝野晶子 【その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな】徹底解説!!意味や表現技法・句切れなど 2020年1月19日 古くより親しまれてきた日本の伝統文学のひとつに短歌があります。「五・七・五・七・七」の形式で詠む短歌には、歌人の心情を描く叙情的な作品が数多くあります。 今回は、青春の輝きを誇らかに歌い上げた与謝野晶子の歌をご紹介します。 その子二十 櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな 昨日に引き続いて「その子はたち」...
有名短歌の解説 石川啄木 【ふるさとの山に向ひて言ふことなしふるさとの山はありがたきかな】徹底解説!!意味や表現技法・句切れ・鑑賞文など 2020年1月18日 明治時代に彗星のように現れて詩歌を詠み、若くして病に倒れて歌人「石川啄木」。 彼の死後100年以上を経て、いまなお人気の高い歌人です。抒情的でロマンチックな短歌をたくさん詠みました。 今回はそんな石川啄木の短歌の中から、という歌をご紹介します。 ふるさとの山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山はありがたき...
有名短歌の解説 石川啄木 【不来方のお城の草に寝転びて空に吸はれし十五の心】徹底解説!!意味や表現技法・句切れ・鑑賞文など 2020年1月18日 明治時代に彗星のように現れて詩歌を詠み、若くして病に倒れて歌人「石川啄木」。 彼の死後100年以上を経て、いまなお人気の高い歌人です。抒情的でロマンチックな短歌をたくさん詠みました。 今回は石川啄木の短歌の中から、繊細な感性で思春期の心を詠んだ歌、をご紹介します。 不来方の お城の草に寝転びて 空に吸はれ...
有名短歌の解説 石川啄木 【病のごと思郷のこころ湧く日なり目に青空の煙かなしも】徹底解説!!意味や表現技法・句切れ・鑑賞など 2020年1月17日 明治時代に彗星のように現れて詩歌を詠み、若くして病に倒れて歌人「石川啄木」。 彼の死後100年以上を経て、いまなお人気の高い歌人です。抒情的でロマンチックな短歌をたくさん詠みました。 今回は石川啄木の短歌の中から、という歌をご紹介します。 病のごと 思郷のこころ湧く日なり 目にあおぞらの 煙かなしも “病...
有名短歌の解説 石川啄木 【石をもて追はるるごとくふるさとを出でしかなしみ消ゆる時なし】徹底解説!!意味や表現技法・句切れ・鑑賞など 2020年1月16日 明治時代に彗星のように現れて詩歌を詠み、若くして病に倒れて歌人「石川啄木」。 彼の死後100年以上を経て、いまなお人気の高い歌人です。抒情的でロマンチックな短歌をたくさん詠みました。 今回はそんな石川啄木の短歌の中から、という歌をご紹介します。 明日から週末まで「静かな」東京でのんびりします。25年暮らす文...
有名短歌の解説 石川啄木 【はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢっと手を見る】徹底解説!!意味や表現技法・句切れ・鑑賞など 2020年1月16日 明治時代に彗星のように現れて詩歌を詠み、若くして病に倒れて歌人「石川啄木」。 彼の死後100年以上を経て、いまなお人気の高い歌人です。抒情的でロマンチックな短歌をたくさん詠みました。もしかしたら、啄木の名は知らずとも、その歌は知っているという人もいるかもしれません。 今回は石川啄木の短歌の中から、有名中の有名...
有名短歌の解説 石川啄木 【かにかくに渋民村は恋しかりおもいでの山おもいでの川】徹底解説!!意味や表現技法・句切れ・鑑賞文など 2020年1月16日 短歌は、短い言葉で歌人の心を表現する詩のひとつです。愛好家も多く、自ら短歌を詠む人も、優れた短歌や歌集を鑑賞して心の栄養とする人もいます。 様々な歌人が多くの歌を詠んでいますが、ファンの多い歌人のひとりに、明治時代に儚い一生を生きた石川啄木がいます。 今回は明治時代の歌人石川啄木の短歌の中から、という歌をご紹介...
有名短歌の解説 俵万智 【寒いねと話しかければ寒いねと答える人のいるあたたかさ】徹底解説!!意味や表現技法・句切れなど 2020年1月16日 万葉の時代より親しまれてきた日本の伝統文学のひとつである「短歌」。 短歌と聞くと高尚で難解なイメージをもたれるかもしれませんが、決してそうではありません。 しかし、現代歌人の作品には、従来の短歌の概念を覆すカジュアルな表現で、世代を問わず楽しめる歌も多くあります。 その中から今回は、俵万智のという歌をご紹介しま...