【笑える短歌 おすすめ20選】爆笑・面白い!!疲れが吹き飛ぶ名句&一般俳句ネタを紹介

 

今回は、疲れた時・元気を出したい時に読みたい「笑える短歌」をご紹介します。

 

 

短歌職人
有名なものから一般の方が作ったものまで幅広く紹介していきます。ぜひ最後まで読んでください!

 

面白い!笑える有名短歌【おすすめ10選】

 

【NO.1】正岡豊

『 だめだった プランひとつを いまきみが 入れた真水の コップに話す 』

意味:デートで用意していたプランがうまくいかず、行き場の失ったデートプランをデートの相手が水を注いでくれた、コップに向かって話す。

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一所懸命に考えたプランを実行できず誰かに話したくなり、コップに向かって話している状況です。ここで一目置くのは「ただのコップ」ではなく「デート相手が水を注いでくれたコップ」に話している部分です。注いでくれた水を相手の魂の一部と捉え話しているのかもしれません。

 

【NO.2】江戸雪

『 近づいて また遠ざかる ヘッドライト そのたびごとに 顔面捨てる 』

意味:対向車のヘッドライトが眩しく自分を照らすたびに顔をしかめる。

短歌職人
眩しい時に周りの目を気にして、手で隠したりせず「顔面捨てる」と表現されていることからこの人は両手が塞がっている、運転手であると推測できます。眩しいのに無理していると安全運転が損なわれる恐れがあるので「顔面捨てる」しかなさそうです。

 

【NO.3】大塚寅彦

『 パンの耳 食みつつ聴くは 鳥のこゑ 天上天下 唯我独貧 』

意味:鳥の好物であるパンの耳を鳥の鳴き声を聴きながら一人で食べる。

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最後の一文字で全てがひっくり返る作品となっています。鳥もパンの耳は好物ですから食べたいと鳴いても、貧乏なので鳥に分けるものさえ惜しい様子が伺えます。

 

【NO.4】岡野大嗣

『 ハムレタスサンドは床に落ちパンとレタスとハムとパンに分かれた 』

意味:ハムレタスサンドが床に落ちてそれぞれバラバラになってしまった。

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この作品はとても当たり前のことをうまく短歌に落とし込んでいるものになります。思いつきそうで思いつかない、うまいところをついています。

 

【NO.5】笹井宏之

『 風という 名前をつけて あげました それから彼を 見ないのですが 』

意味:風と名付けた彼がそれ以降どこか飛んでいってしまい姿を見ない。

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どこか飛んでいって欲しいから風と名付けたのでしょうか。でも風なら地球一周旅行をしてまた巡り会えることでしょう。

 

 

【NO.6】笹公人

『 シャンプーの 髪をアトムに する弟 十万馬力で 宿題は明日 』

意味:お風呂で髪を洗う時にシャンプーで鉄腕アトムの髪型になり力がみなぎってきたが宿題やるのは明日になった。

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アトムになって、みなぎってきた力で宿題をやると思いきや明日に回してしまう表現がこの歌での注目する点となっています。「今日やらんのかい」というツッコミが聞こえてきそうな歌となっています。

 

【NO.7】木下龍也

『 カードキー 忘れて水を 買いに出て 僕は世界に 閉じ込められる 』

意味:部屋のキーを部屋に置き忘れて買い物に出かけてしまい、オートロックでドアに鍵がかかり部屋に戻れない。

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自分のいた部屋も一つの世界として表現していることがわかります。外の世界に閉じ込められるという普通の考えとは反対の発想をしている部分に魅力を感じます。

 

【NO.8】千葉聡

『 「おはよう」に応えて「おう」と言うようになった生徒を「おう君」と呼ぶ 』

意味:先生が生徒にあいさつするとその生徒はいつも「おう」と返事をするため「おう君」と名付けられた。

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自分のまわりにもいろんなあだ名で呼ばれている人がいました。今回のように名前で覚えるよりその人の特徴であったり癖からつけるあだ名はなかなか忘れないものです。

 

【NO.9】永井祐

『 1千万円あったらみんな友達にくばるその僕のぼろぼろのカーディガン 』

意味:1千万円という大金を手にしたらこれまで着古してきたカーディガンをみんなに配る。

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手にした大金でいい服を買うからこれまで着ていた古い服はみんなあげるよという感じでしょうか。そんな大金を手にしたのならもう少しいいものをみんなに配ってもいい気もしますが「ぼろぼろのカーディガン」という部分からそんな余裕はなさそうです。

 

【NO.10】松村正直

『 「やさしい鮫」と「こわい鮫」とに区別して子の言うやさしい鮫とはイルカ 』

意味:小さい子が鮫とイルカの絵を見て鮫を「こわい鮫」、イルカを「やさしい鮫」という。

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小さい子から見たら、鮫もイルカも見分けはつかないものです。これは年配の方達がテレビで俳優を見てみんな同じ顔してるっていうのと同じことですね。

 

面白い!笑える一般短歌ネタ【おすすめ10選】

 

【NO.1】『 コロコロと 転がる息子 心配で おむつのぞけば まぁ大量だ 』

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まだ小さい子はなかなか自分の感情や状態を伝えるのは難しいです。そんな状態でも元気に動き回るから心配になるのもわかります。処理するのは大変ですが、「まぁ大量だ」という部分から嬉しそうなポジティブな雰囲気が伝わってきます。

 

【NO.2】『 くしゃみして 一緒におならも 出てしまう なんとか今日も 生きてる証拠 』

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プロのアスリートの人たちはルーティンといって毎回同じ動作をすることで自分の状態であったり調子を確認していることが多いです。それと同じくこの人もくしゃみとおならで今日も生きていることを確認しているのでしょう。

 

【NO.3】『 台風で 歩けないから 車にて 迎えに来さす 1分の距離 』

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この歌からは二つの情景が想像できます。一つ目は歩けないほどの強力な台風で迎えを呼ぶ。二つ目は全然歩ける弱い台風だけど歩くのが疲れるから迎えを呼ぶ。どちらにせよ迎えに行く人からすれば「迎えに来さす」という部分から迎えに行くのが面倒なことが読み取れます。

 

【NO.4】『 クリスマス 父がケーキを 買ってきて バッカじゃないの バースデーケーキ 』

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ケーキはケーキでもイベントに合わせたケーキをということでこの歌が書かれたことが伺えますね。でもクリスマスもキリストの誕生日と言われているので、きっとこのお父さんはキリストの誕生日をお祝いをしたかったのでしょう。

 

【NO.5】『 お正月 父がくれた お年玉 母は「行くわよ」 「焼肉バイキング」 』

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お年玉は子供にとって年に一度のお給料日。そのお金で焼肉バイキングに行こうなんていいだすお母さん。子供より毎年正月を楽しみに待っていそうなお母さんが想像できます。

 

 

【NO.6】『 食べてみた ドッグフードは 醤油味 猫は食わねど 焼酎進む 』

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お酒のおつまみといえば、ナッツなどの穀物類やビーフジャーキーやイカなどの乾燥されているものが想像できます。でもこの歌ではそんな定番なおつまみの代わりにドッグフードでお酒を飲んでるのが表現されています。気になる方は試してみてはいかがでしょうか。

 

【NO.7】『 ずぶ濡れに なったあなたに 声かけた 実は狙った 相合傘 』

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せめて動機はなんであれ、ずぶ濡れになる前に声かけて欲しいです。それともずぶ濡れになった後に声かけた方がよりありがたみが増すとか考えたのでしょうか。その辺の駆け引きをこの歌を読んだ人たちに想像させる歌になっています。

 

【NO.8】『 授業中 頭の中は 給食だ お腹のなかは 空っぽのまま 』

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授業中って授業以外のことをよく考えたくなります。そんな中で給食のことを考えれば考えるほどお腹は満たされることなく余計にお腹が減ります。さらにこの歌では表現されていませんが授業の内容も頭の中には空っぽなのでしょう。

 

【NO.9】『 夏休み 楽しく過ごし 気がつけば 今の心境 蟻キリギリス 』

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学生の夏休みの宿題は永遠の課題です。頑張ってはじめの一週間で終わらせてしまう蟻とその間楽しく遊んで最後の一週間で焦りながらなんとか終わらせるキリギリスの様子がうまく表現されている短歌になります。

 

【NO.10】『 父ひろし 母はみさえで ペットシロ 妹ひまわり オラしんのすけだゾー 』

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これはどこかの家族の紹介なのでしょうか?うまくまとめられています。この家族の家はなんだか春日部にありそうな気がします。自分のことを「オラ」と表現していることからもこの歌を読んだ人たちへヒントを与えてくれています。

 

以上、笑えるおすすめ短歌でした!

 

 

短歌職人
今回は笑える短歌を紹介してきました。
「疲れたなー」という時には、ぜひ今回紹介させていただいた短歌を見て元気を出していただければ幸いです。
また、なにか面白い出来事があったらそれを短歌にしてみんなに教えてあげるのも面白いかもしれません。ぜひ一歌詠んでみてください!