結婚は人生の一大イベントです。
大切な人とずっと一緒にいたいと願って結婚することは大きな幸せであり、短歌の世界でも家族や友人に祝福されて結婚する喜びや、結婚する人への祝いの気持ちを多くの人が歌にしてきました。
今回は、そんな「結婚」をテーマにして詠まれた短歌を20首紹介します。
【御結婚を祝う】
一夜明け
雲の切れ間に 碧き空
見上げ祈るは 永遠の幸せ#皇室 #結婚 #短歌 #高円宮 #出雲大社 #台風一過 #青空 pic.twitter.com/kNYXgzXpHv
— 雑記帳 (@oyagidesuga) October 6, 2014
結婚について詠んだ有名短歌集【おすすめ10選】
【NO.1】正岡子規
『 よき妻を 君は娶りぬ 妻はあれど 殊にかなひぬ 君が妻君に 』
【意味】良い妻を君はめとった、色々な妻があるが、君の妻は君に特に合っている。
【NO.2】中村憲吉
『 身はすでに 私ならずと おもひつつ 涙おちたり まさに愛(かな)しく 』
【意味】私の体はすでに私だけのものではないと思い、愛しくて涙が落ちたのだ。
【NO.3】斎藤茂吉
『 あわ雪の ながれふる夜の さ夜ふけて つま問ふ君を 我は嬉しむ 』
【意味】淡雪が流れるように降る夜がふけて、君が結婚するのが嬉しいよ。
【NO.4】古泉千樫
『 おぼろ夜の 村の長みち 嫁入の むれにまじりて わが歩みゆく 』
【意味】おぼろ月夜の村の長い道を、嫁入りの一行に混じって私は歩いていく。
【NO.5】葛原繁
『 我が為に 花嫁の化粧 する汝を 襖の奥に 置きて涙出づ 』
【意味】私の為に花嫁の化粧をするあなたを襖の奥に置いて涙する。
【NO.6】前田夕暮
『 木に花咲き 君わが妻と ならむ日の 四月なかなか 遠くもあるかな 』
【意味】木に花が咲き、君が妻になる四月はなかなか遠いものだな。
【NO.7】馬場あき子
『 嫁く吾に 多くやさしき 心づけの 集りし夜の 菊の静けさ 』
【意味】嫁ぐ私に、たくさんの優しい心づけが集まった夜の菊の静けさよ。
【NO.8】寺山修司
『 君の歌う クロッカスの歌も 新しき 家具のひとつに 数えんとする 』
【意味】君の歌うクロッカスの歌も新しい家具の一つに数えようとする。
結婚して新しい家具を買いそろえ、奥さんは楽しくて鼻歌を歌っていたのではないでしょうか。その歌声ともこれからは毎日一緒です。作者は、愛する人が家具のように当たり前に家にいることの幸せを感じたのでしょう。
【NO.9】穂村弘
『 バラ色の 目ぐすり沸騰 する朝 誰かのイニシャル 変えにゆこうか 』
【意味】バラ色の目薬が沸騰する朝、誰かのイニシャルを変えに行こうか。
イニシャルを変えるとは、結婚して名字が変わることを表しているのでしょう。バラ色の目薬をさしたら世界中がバラ色に見えるはずです。結婚するぞという朝の歓喜と情熱を感じる歌です。
【NO.10】穂村弘
『 トマトジュースの グラス掲げて ウェディングドレス溢れる 廊下を泳ぐ 』
【意味】トマトジュースのグラスを掲げてウェディングドレスの溢れる廊下を泳ぐ。
結婚について詠んだ一般短歌ネタ集【おすすめ10選】
【NO.1】
『 毎日は 食べてなかった 朝食も「明日は何?」と 聞かれる毎日 』
【NO.2】
『 口実に するため貸した ゲームさえ 返さないまま 結婚したね 』
【NO.3】
『 おめでとう までは言えるよ その後の セリフ代わりの 芍薬の花 』
【NO.4】
『 「10年後 結婚しよう」 君からの 年賀状には 「結婚しました」 』
【NO.5】
『 一回も 泣かせたことが なかったが ついに泣かせた 『結婚してくれ』 』
【NO.6】
『 楽だから 結婚したんじゃ ないけれど 偶然同じ 名字のあなた 』
【NO.7】
『 いつかまた 君がアイスを 落としても 笑顔にするよ 結婚しよう 』
落としたアイスは元には戻せませんが、そんな失敗も笑いに変えてくれる、作者はそんな素敵な人物のようです。何があっても大丈夫、支えていくよという気持ち、相手を大切に守るという思いが伝わります。
【NO.8】
『 明日式を 挙げるホテルに 家族五人 ディナー愉しむ 二時間かけて 』
【NO.9】
『 僕となら 毎日笑って 過ごせます 僕と結婚 してみませんか? 』
【NO.10】
『 お披露目も 挙式も旅行も しないけど あなたと過ごす 幸せな日々 』
以上、結婚について詠んだおすすめ短歌20選でした!
理想の相手との素敵な結婚を、誰しも一度は夢見るものではないでしょうか。
皆さんもぜひ、結婚への憧れの気持ちや、大切な相手と巡り合い結婚して感じた幸せ、または結婚した家族や友人への祝福などを言葉にしてみてください。