【沖縄を題材にした短歌 20選】おすすめ!!オリジナル短歌作品集を紹介!

 

沖縄と言えば、その独特の文化や過ごしやすいあたたかな気候で、旅行するのにぴったりの場所ですよね。

 

どこまでも続くエメラルド色の海に、のんびりした雰囲気や、人々の温かさ。美しい自然や現地の優しい人たちは、とても魅力的ですよね。

 

一方で、第二次世界大戦の際には地上戦が行われ、たくさんの人々が犠牲になりました。

 

その後も、日本に返還されるまではアメリカの領土であったという歴史もあり、単なる観光地というだけではなく、日本の歴史上で欠かせない場所であると言えるでしょう。

 

今回は、そんな“沖縄”をテーマにした一般の方々が作った短歌をご紹介していきます。

 

短歌職人
上手な作品ばかりですので、ぜひあなたのお気に入りの短歌の探してみてください!

 

沖縄を題材にしたおすすめ短歌【前半10つ】

 

【NO.1】『 沖縄に 毎月行きたい 海を見る 君の横顔 見ていたいから 』

短歌職人
沖縄と言えば、やはり美しい海ですよね。作者は誰もが心奪わる沖縄の海よりも、その海を見ている“君”の横顔を見ていたいと歌っています。この“君”とは恋人とも考えられますし、家族や親友などであるとも考えられます。大切な人の喜ぶ顔を見たいという愛情があふれ出ている一首です。

 

【NO.2】『 あっけなく 春過ぎ去れば 沖縄の 蛇口に熱湯 あふれだす夏 』

短歌職人
沖縄の春は非常に短く、寒い季節であるはずの冬さえ、気温が20度を下回ることはないそうです。3月上旬には海開きをするということなので、沖縄の春がどれほど短いのかがわかります。また、“蛇口に熱湯”という表現が、沖縄の夏がどれほど暑いのかをうまく表しています。

 

【NO.3】『 沖縄の 海は青くて 風の中 わたしは空気を お土産にした 』

短歌職人
沖縄の青い海を眺めながら、胸いっぱに海風を吸い込んでいる作者の姿が目に浮かぶようです。実際に空気はお土産にはできないけれど、沖縄で感じた自然を忘れないよう、心の中に閉じ込めたというのがわかります。

 

【NO.4】『 沖縄の 方言で聞く 「ありがとう」 他の県より あたたかい気がする 』

短歌職人
日本中にはたくさんの方言があり、「ありがとう」の言い方もそれぞれです。沖縄の方言では「ありがとう」のことを「にふぇーてでーびる」と言います。作者の感じたとおり、なんだか優しくてあたたかい言葉のように聞こえますよね。

 

【NO.5】『 沖縄に 行ったことすら ないけれど 歌聴くだけで 得した気分 』

短歌職人
沖縄には独特の音楽の調子があります。三線というへびの皮を張った弦楽器や歌の合いの手や指笛など、CDやテレビを通して聴いているだけでも、沖縄の風に吹かれたような、さわやかでどこか懐かしい気持ちになります。作者は沖縄に行ったことはないようですが、沖縄音楽がとても好きだという気持ちが伝わってきます。

 

【NO.6】『 二十三 沖縄に行き 人生で 初めて青い 海を見た日 』

短歌職人
作者は、23歳になって初めて沖縄を訪れたのでしょう。大人になって初めて訪れた沖縄の海を見て「これが本当の“青い海”だ」と思ったのかもしれません。作者の感動がよく表れている一首です。

 

【NO.7】『 珊瑚には 天然色の 熱帯魚 マリンブルーに 透ける沖縄 』

短歌職人
珊瑚礁を住処としている熱帯魚は多く、沖縄にある珊瑚礁では多くの熱帯魚の姿を見ることが出来ます。マリンブルーに透き通った海の中、色とりどりの美しい熱帯魚が珊瑚礁のそばを泳いでいる色鮮やかなイメージが目に浮かびます。

 

【NO.8】『 沖縄の 水色の海 珊瑚たち 安心をする 水色ならば 』

短歌職人
ここ数十年の間、沖縄では土地の開発などによる環境破壊が問題になっています。特に珊瑚(サンゴ)は、美しい水の中でしか生きることが出来ず、環境破壊による珊瑚礁の絶滅が危惧されているのです。作者の自然を想う優しい気持ちが伝わってくるような一首です。

 

【NO.9】『 沖縄の 命(ぬち)どぅ宝 その言葉 摩文仁(まぶに)の丘で 幾度呟く 』

短歌職人
「命(ぬち)どぅ宝」とは、沖縄の言葉で「命こそ宝である」という意味です。この言葉は、沖縄での反戦平和のスローガンとして使われています。そして、摩文仁の丘とは沖縄県にある平和資料館のことです。第二次世界大戦の時、この摩文仁の丘では多くの人が戦争によって命を落としました。作者はこの場所を訪れて、改めて平和への強い思いをかみしめているのでしょう。

 

【NO.10】『 自らの 人生を語る 沖縄の おばあの強い 瞳忘れない 』

短歌職人
沖縄県では、現在でも戦争の悲惨さと平和の大切さを後世に語り継ぐため、多くの“語り部”のボランティアの方がいらっしゃいます。作者は、この“語り部”のおばあ(おばあさん)に戦争中の話を聞いたのかもしれません。沖縄は激動の歴史を持っています。その激動の人生を生き抜いてきたおばあの瞳が、作者の心に強烈に残ったのでしょう。

 

沖縄を題材にしたおすすめ短歌【後半10つ】

 

【NO.11】『 わが子をね “思い産んだ子”で 思産子(うみなしぐれ) うちなーぐちは 心がほっこり 』

短歌職人
“うちなーぐち”とは、“沖縄弁”と書き、まさに沖縄の方言のことを指します。これとは対照的に、沖縄以外の日本の言葉を“やまとぅぐち”(大和口)というそうです。沖縄には本島の他にいくつも島があり、その島によって言葉が違うそうです。その独自の“うちなーぐち”を知って、作者は心があたたかくなったのですね。

 

【NO.12】『 沖縄に 降らぬ雪への 憧れか 雪払いなる 組踊あり 』

短歌職人
“組踊”とは、琉球王国の時代から発展した、沖縄の歌舞劇のことです。日本の伝統芸能である能や狂言、さらには歌舞伎や、中国の京劇からも影響を受けていると言われています。雪の降らない沖縄で、“雪払い”という演目が上演されるのは、少し不思議な気がしますそのゆえんについて、作者は自分なりに想像したのかもしれません。

 

【NO.13】『 太陽の 恵みたっぷり 沖縄の 届いたマンゴー とろける笑顔 』

短歌職人
太陽の恵みをたっぷり受けた、マンゴーの美しい黄色が目に浮かびます。また、最後の句“とろける”笑顔という表現が、口の中でとろけるようにあまいマンゴーの食感と嬉しさに思わずとろけてしまう笑顔を重ね合わせて、歌全体にとてもいい雰囲気を与えています。

 

【NO.14】『 三線が 響き渡れば 泡盛を 片手に踊る グソーの世界 』

短歌職人
三線とは、へびの皮を胴に張った三弦の楽器のことです。元々は中国から伝わってきたものですが、沖縄では現在でも、日常になじみ深い楽器として知られています。グソーとは、沖縄の言葉で“死後の世界”という意味。沖縄には旧暦のお正月があり(116)、その時期には先祖のお墓に、食べ物や紙のお金を奉納し、供養をするそうです。そして先祖を偲んで、音楽やお酒で宴会をするのだとか…。沖縄の人々にとって特別な、一日の様子を切り取った一首だということがわかります。

 

【NO.15】『 琉球の 思い溢れる 朱の城 失せてなお立つ 龍の目に涙 』

短歌職人

2019年10月、沖縄県にある首里城が、火災のために全滅してしまいました。あの衝撃的なニュースは、日本全国ならず海外でも大きなニュースになりました。

龍というのは、首里城を守っている二柱の龍柱のこと。この龍柱が、火災の中、奇跡的に焼失をまぬがれたのだそうです。作者は、焼け残った龍柱の目に涙を見たのでしょうか。それとも、けなげにその姿を残していた、龍の姿に自分が涙を流したのでしょうか。

 

【NO.16】『 行ったこと ないけど君は 琉球だ 凪に浮かんだ 優しさの島 』

短歌職人
沖縄と言うあたたかな、自然の恵みが豊かな島を、“君”に例えているのがいいですね。作者が“君”に対してどのような思いを抱いているのかわかりますし、この歌を読む人にも“君”がどのような人なのか想像しやすいと思います。

 

【NO.17】『 場内に 響く琉球太鼓から 生きる鼓動が 僕に生まれた 』

短歌職人
琉球太鼓とは、エイサーという沖縄の伝統芸能の時に使う太鼓のことで、演奏者は太鼓をたたきながら、力強い踊りを踊ります。その力強い鼓動を聞いて、作者は自分の身体のうちにほとばしる情熱を感じたのかもしれません。

 

【NO.18】『 東(ひんがし)の 空に旗振り エイサーの 太鼓響きて 夏来(きた)る 』

短歌職人
エイサーが躍られるのは、お盆の時期だそうで、この時期になると先祖の霊を送迎するために、沖縄のいたるところでエイサー踊りが行われるそうです。つまり、エイサーは夏の風物詩ということになります。作者はエイサーを鑑賞しながら、夏の訪れをしみじみと感じたのでしょう。

 

【NO.19】『 滑走路 有刺鉄線 プラカード 風はフェンスを 抜けてくるのに 』

短歌職人
“滑走路、有刺鉄線、プラカード”…この言葉からどんなものを想像しますか?この歌には、沖縄という言葉は出てきません。ですが、この3つの言葉を見ると、この歌が沖縄のことを詠っているとわかるのです。沖縄では現在も、アメリカ軍の基地があります。この基地の存在が、時には沖縄の人々の生活を脅かすこともあり、現在でも社会問題になっています。同じ人間同士なのに、どうして問題が起こってしまうのでしょうか。これからも考えていかなければならない、大きな問題だと思います。

 

【NO.20】『 戦争の 悲しさ苦しみ 乗り越えて ハイビスカスが 眩しく咲いて 』

短歌職人

最後にご紹介するのは、とても美しい歌です。ハイビスカスは、沖縄に咲く花の一種で、美しい紅色と大きな花びらが特徴的です。ハイビスカスの花言葉は、“あなたを信じます”。

この歌のように、美しく咲き誇るハイビスカスが、いつまでも見られるような沖縄であってほしいですね。

 

以上、沖縄を題材にした短歌でした!

 

青く美しい海をたたえる短歌から、戦争への想い、平和への願いを詠んだ歌、あるいは沖縄の人々の優しさにふれた歌まで、本当に色々な種類の短歌がありましたね。

 

短歌職人
みなさんも、旅行で沖縄へ行ったときやテレビなどで沖縄の風景を見たとき、沖縄の音楽を聴いた時など、沖縄の青い海と眩しい太陽を感じながら、ぜひオリジナル短歌を作ってみてください!
関連キーワード