【卓球(部活)をテーマにした短歌 20選】思い出•気持ちのこもった一般短歌ネタを紹介

 

一度プレーを覚えたら生涯を通して楽しむことができる卓球。

 

「昔、卓球部に所属していた!」「現役で、卓球部に所属している!」という方も多いのでないでしょうか?

 

 

そこで今回は、「卓球(部活)」をテーマにしたおすすめ短歌ネタをご紹介していきます。

 

短歌職人
お気に入りの作品を見つけたり、ご自身が短歌を詠まれる際の参考にしてみてくださいね!

 

卓球(部活)をテーマにした一般短歌ネタ【前半10歌】

 

【NO.1】『 炎天下 ラリーが続く 汗の滝 ユニフォームが ビショビショに 』

短歌職人

真夏の部活か、試合中でしょうか。ラリーが続いているとき集中力が切れてしまうと簡単にミスしてしまう可能性が大。こちらから攻撃を仕掛けタイミングを見計らっていても、焦ってしまうと失点になる。白熱した様子が伝わってきます。

ちなみに夏場ではなくても試合の時は、汗だくになるので、ほとんどの学校は替えのユニフォームを何着も持っているところが多いようです。

 

【NO.2】『 卓球部 素振り千回 ランニング 腕立て伏せして 球拾いかな 』

短歌職人
入部してすぐ、基礎の素振りを千回して筋トレも頑張っているようです。確かに卓球は、素振りから始まります。ベテランでも素振りをして自分のフォームを確認することもよくあります。基礎は大事ですよ。新入部員は、先輩たちのサポートとして、球拾いをしているのでしょう。基礎がしっかりしてから、台についてボールを打つことができるのでしょう。新入部員頑張れ!

 

【NO.3】『 粒高を 勧められたら 戦力外練習台として チームに貢献 』

短歌職人
粒高(つぶたか・つぶだか)はラケットにはるラバーの種類の1つです。名前の通り、粒々が表面にあって、少し粒が長め(高い)です。特殊ラバーで、使いこなすのはかなり難しいです。対戦相手が粒高だと少し苦い顔になります。そんな特殊ラバーに勧められて変えたのに、戦力外。でも練習相手としてチームをサポートしているなんて、素晴らしい!縁の下の力持ちで優しさが伝わってくる短歌です。

 

【NO.4】『 異質ラバーいやだいやだと戦うがお前自身も異質やないか 』

短歌職人
ラケットに貼ってある、ラバーは様々な種類がありまして、変わった異質ラバーや苦手な人が多いです。でもいやと言っている本人も異質とツッコミをいれられていますね。自分自身の強みなどは案外周りの方が理解しているもかもしれません。

 

【NO.5】『 思いきり下回転をかけるようアイツとの仲をぶっつりと切る 』

短歌職人

思いっきりラケットで下回転をかけるとピンポン玉が自分の方に戻ってくほどに回転がかかります。その様子はこの短歌のようにぶっつりと横にラケットを切る感じです。

そのくらい勢いをつけて仲を切りたい。その様子とかけているのでしょうか。強い思いが伝わってきます。

 

 

【NO.6】『 関西のリーグで無敵の奴でさえ全日学ではボコボコにされる 』

短歌職人
やはり、上には上がいるということですね。スポーツの世界は厳しい。地区リーグで毎回優勝していても全日学となると、自分と同等か強い選手しかいない。1回戦目から厳しい試合になります。そんな様子が短歌に込められているようです。

 

【NO.7】『 ネットイン手を上げわびてスマッシュを打つもはずれてバカを見るなり 』

短歌職人
スポーツマンシップは大切です。礼儀正しい選手は好感が持てます。これからもそのスポーツマンシップを全うしてほしいです。

 

【NO.8】『 2対9ここから挽回してみせる シャンスボールはもう逃さない 』

短歌職人

自分が2点で相手が9点の状態なのでしょう。すごい粘り強さをひしひし感じる短歌です。諦めなければ挽回も可能…最後まで諦めない…、その強靭な精神にあっぱれです。

もう逃さないの部分がとても強い気持ちを表している印象です。

 

【NO.9】『 インターホン 当てたら逃げる スマッシュで これがほんとの ピンポンダッシュ 』

短歌職人

卓球玉のピンポンとピンポンダッシュをかけています。インターホンをスマッシュでピンポイントに当てられるとしたら、コントロールがすごいです。

コミカルな様子が伝わってきます。

 

【NO.10】『 ホントです 球をこっちに下さいよ サーブ権いま 私ですから 』

短歌職人
試合に集中しすぎてしまうと、ベテランでもサーブが自分の番なのか分からなくなる時があります。サーブ権を間違ったときなどは少し恥ずかしいですね。間違われた方も正直言い出しにくいです。

 

卓球(部活)をテーマにした一般短歌ネタ【後半10歌】

 

【NO.11】『 渾身の スマッシュ決めて ポーズとる 息子が一つ 大きくなった 』

短歌職人
これは応援している親御さんの歌です。スマッシュが決まったとき、ポーズを決めた息子を見て、姿だけではなく中身も大きくなったと感じた気持ちを歌っているようです。

 

【NO.12】『 勝負終え 戻る我子を抱擁し 気持ち受け止め 勤めを果たす 』

短歌職人
子どもが試合を終えた後、抱きしめている。喜びなのか、悔しさなのか。どんな時でも何も言わずに受け止める。そんな包容力が伝わってきます。

 

【NO.13】『 強くなる ために練習することを 実感すれば 応援をする 』

短歌職人
どんなスポーツでも強くなる近道はありません。練習して、それを試合で実感し、そのことを理解して仲間を応援する。努力の凄さを理解している短歌です。

 

【NO.14】『 打ちミスを 繰り返しつつ また負ける 粘着質なのは ラバーなるのみ 』

短歌職人
打ちミスは何故か、繰り返してしまう時があります。負のループに陥ってしまう場合はあります。ラケットに貼ってあるラバーは粘着質なのに、自分は粘れない。そんな皮肉をラバーとかけた短歌となっています。

 

【NO.15】『 ピンポンと チャイムが鳴るので 出てみると たっきゅう便で 荷物が届く 

短歌職人
日常の中で、起こり出来事を卓球のピンポン玉と宅急便を卓球と上手くかけています。リズムも素晴らしく、詠んだ時の音がいいですね。

 

 

【NO.16】『 一閃の 卓球台にこぼれ出てしまったあざけりが 頬を打つ 』

短歌職人
卓球台からこぼれてしまった失敗をばかにしてしまったが、それが自分の身に返って来てしまった。そんな意味を感じます。

 

【NO.17】『 真夜中の タイムラインは水のなか 青い卓球台の しずけさ 』

短歌職人
真夜中の音がない静かな様子を、卓球台のピンポン玉がはねていない静かな佇まいをかけているようです。青い卓球台という表現が、より静寂さを際立たせています。

 

【NO.18】『 3球目 何度やっても入らない みんな目指そう カットマンへと 』

短歌職人

カットマンというプレイスタイルがありますが、かなり難しいかと思います。何度やっても入らないとの言葉が難しさを語っています。

 

【NO.19】『 たまうちて またたまうちて なおうちて たまのこだまの あたまはなれず 』

短歌職人
ひらがなだけで書かれた短歌ですが、とても響きがいいです。卓球の少し高いピンポン玉の音。練習をしていて頭から離れなくなるほど、長い時間、頑張っている様子が目に浮かびます。

 

【NO.20】『 前日とは 別人なりて卓球の 負けず嫌いが 燃え燃えし夜 』

短歌職人

前日と変わり、今日。何かが負けず嫌いの炎を燃やす着火剤となったようです。今日からの気合いの入りようがありありと感じられる熱い短歌です。

 

以上、卓球(部活)をテーマにしたオススメ短歌でした!

 

 

短歌職人
今回は「卓球」に関するテーマの短歌を紹介しました。
何気ない日常を卓球とかけている作品など、面白いものばかりでした。卓球ならではの作品は部活動をしている方にはクスリとなってしまう歌もあったと思います。 卓球にかける熱い思いや、誰かに聞いてほしい気持ちを短歌で出してしまうのも楽しいかもしれません!

ぜひ、気軽に短歌を読んでみてくださいね。