【卒業をテーマにした短歌集 30選】小・中・高校生向け!!面白い素人オリジナル短歌作品を紹介!

 

みなさんは「卒業」といえば何を思い浮かべますか?

 

友だちや先輩後輩、先生、学び舎との別れ・・・。

 

小・中・高校によっても感情やシチュエーションは様々でしょう。

 

そんな色んな気持ちが31文字の中にこめられた作品はどんなものがあるのでしょうか?

 

今回は、みなさんと同じ年代(小学生・中学生・高校生)の方が詠んだ卒業をテーマにした短歌作品をたくさんご紹介いたします!

 

短歌職人
参考になるものを見つけて、ぜひ自分の短歌にもチャレンジしてみてくださいね。

 

卒業をテーマにした素人短歌集【小学生向け10選】

 

まずは、小学生が作ったもしくは小学生向けに作られた卒業をテーマにした短歌集をご紹介します。

 

【No.1】ありがとう 思い出つまった ランドセル いつも背中に いてくれたよね

意味:たくさんの思い出がつまったランドセルよ、いつも私の背中にいてくれたよね。

短歌職人
6年間一緒にいたランドセルへの感謝の歌ですね。「いつも背中にいてくれた」という安心感は大きかったでしょうね。

 

【No.2】楽しみと 不安のまじる 中学生 部活に勉強 がんばりたいな

意味:楽しみでもあり不安でもある中学生生活。部活も勉強もがんばりたいな

短歌職人
楽しみと不安と気合いがいりまじった気持ちがそのまま表現されています。がんばって!

 

【No.3】さびしいな みんなとお別れ いやだけど 新しい一歩 踏み出していこう

意味:さびしいな。みんなとお別れするのは嫌だけど、新しい一歩を踏み出していこう。

短歌職人
別れが嫌だというさびしさはそのまま受け止めて、新しい一歩へ踏み出す前向きな気持ちがいいですね。

 

【No.4】小学校 みんなと給食 楽しくて 卒業しても 忘れない

意味:小学校でみんなと食べた給食の時間が楽しかったから、卒業しても忘れないよ。

短歌職人
いいですね、楽しい給食の時間。中学になったらまた違った雰囲気になるでしょうから、これからも昼食をとりながら機会があるたびに思い出すのでしょう。

 

【No.5】先生も 泣いてたせいだ 学校で 初めて泣いたよ 卒業式

意味:今まで学校で泣いたことなかったのに、卒業式で先生まで泣いていたせいで初めて私も泣いてしまったよ。

短歌職人
あの泣きそうにない先生が泣くからもらい泣きしちゃったというシチュエーションでしょうか。いい先生です。

 

【No.6】すぐそこだ 中学生活 楽しみだ 制服自転車 待ってろよ

意味:中学生活がすぐそこまできているのが楽しみだ。制服も自転車も待ってろよ。

短歌職人
始めての制服を着て、自転車通学なのですね。今までと違う環境への期待とワクワクが伝わってきます。

 

【No.7】桜咲き みなと別れる その日まで 笑って過ごそう 残りの時間

意味:桜が咲いてみんなと別れるその日までは残りの時間、笑って過ごそうね。

短歌職人
「桜咲き」で縁起良さそうに感じる歌です。卒業する日まで笑って過ごせますように。

 

【No.8】我慢して 笑っていたのに もうだめだ 友人たちの 泣き顔見たら

意味:泣かないように我慢して笑っていたのに、友人たちが泣いているのを見たらもう泣くのを止められないよ。

短歌職人
周りの涙で我慢が決壊したのですね。止めていた涙がどわーっとあふれてきた瞬間の気持ちがよくわかります。

 

【No.9】雲間から 光差し込む その道に 大きく一歩 踏み出したいな

意味:雲の間から差し込んでくる光の道に大きな一歩を踏み出したいよ

短歌職人
「雲間から」という表現が上手いですね。光の道は中学への道、期待でキラキラした気持ちが伝わってきます。

 

【No.10】卒業と 言われるたびに あふれ出す 大粒の涙 ポロリと落ちる

意味:卒業だね、と言われるたびにいろんな気持ちがあふれ出して大きな涙がポロリと落ちてしまうよ。

短歌職人
この気持ち、わかりますよ!もうすぐお別れだねって言われている気がして哀しくなるんですよね。「大粒」「ポロリ」がいい語感です。

 

卒業をテーマにした素人短歌集【中学生向け10選】

 

次は中学生が作ったもの、中学生向けに作られた短歌10選をご紹介します。

 

高校では進路が分かれることが多いので別れの気持ちが多いようです。

 

【NO.1】泣き笑い 仲間とともに 輝いた 思い出胸に 夢へ羽ばたけ

意味:泣いたり笑ったり、仲間とともに輝いた中学生時代の思い出を胸に、夢に向かって羽ばたこう

短歌職人
青春の熱い時間を一緒に過ごした仲間たちとの思い出が、大きな力となって羽ばたいていけますね!

 

【NO.2】親友と 道は違えど 同じ空 またどこかで いつもの笑顔

意味:親友とは次の道は違うけれど、同じ空の下で過ごすからまたどこかでいつもの笑顔で会えるよね

短歌職人
親友と道が違っても「同じ空」で心はつながっていることが伝わってきます。

 

【NO.3】歩み出せ 十人十色の 十の道 君が描いた 未来地図へと

意味:歩き出そう、十人十色の十の道を。君が描いた未来地図へ向かう道へと。

短歌職人
「十の道」という響きがいいですね。この短歌を眺めていると十が「プラス」に見えてくるのも縁起がいいなと感じます。

 

【NO.4】進むのは 不安だらけで 怖いけど 自分信じて 次の一歩へ

意味:高校に進学するのは不安だらけで怖いけれど、自分を信じて次の一歩へ進もう。

短歌職人
こちらは次のステージへの希望よりも不安の方が強いのでしょうか。それでも「次の一歩へ」と前に踏み出す自分へのエールが心強い歌です。

 

【NO.5】ありがとう 卒業という 扉開け 新たな扉 すぐ目の前に

意味:ありがとう。卒業という扉を開けたら次の新しい扉がすぐ目の前にあるよ

短歌職人
扉を開けたらすぐに次のステージの扉がある、うまい表現ですね。今までのことに感謝をして進めたら次もうまくいきそうです。

 

【NO.6】卒業が もうすぐそこに 聞かなくちゃ あこがれの君 メアドかライン

意味:卒業式がもうすぐそこに迫っているよ。あこがれの君のメアドかラインを聞かなくちゃ!

短歌職人
今時は中学生もメールやラインを使っているのは当たり前なのでしょうか。用事もなく連絡先を聞くというのは大人でも難しいことですからね、聞けたかどうか気になります。

 

【NO.7】それぞれの 思い出胸に 刻みつつ 新たな道へ いざ突き進め

意味:それぞれの思い出を胸に刻みながら、みんな新しい道へ向かってさあ突き進もう

短歌職人
思い出を大事にしながら、新しい道へ「突き進め」と勢いのある応援歌になっています。

 

【NO.8】三年の 最後の授業が 去ってゆく 上げる手あつく ありがと先生

意味:三年生の最後の授業が終わろうとしている。発表であげる手に先生へのありがとうのあつい気持ちを込めたよ

短歌職人
「最後の授業」は先生も生徒も気持ちがこもりますよね。気持ちがあつくなっているのと同時に感情的に実際に手もあつくなっているのかもしれません。

 

【NO.9】ありがとう いつも一緒に いてくれて 進む道は違っても 心はともに

意味:ありがとう、いつも私と一緒にいてくれて。あなたと進む道は違っても心は一緒にいるからね

短歌職人
ずっと一緒に過ごしてきた「友」と、これから違う道を進むことになっても「共」に応援し合うかけがいのない存在になりそうですね。

 

【NO.10】さよならと 別れを告げる 言葉より また会うために 結ぶ約束

意味:さよならという別れを告げるための言葉よりも、また会うために結ぶ約束を交わしあおう

短歌職人
「さよならよりも約束」かっこいいですね!きっといい友情を育まれてきたのでしょう。

 

卒業をテーマにした素人短歌集【高校生向け10選】

 

さいごは高校生が作ったもの、高校生向けに作られた短歌10選をご紹介します。

 

【No.1】詰襟も セーラー着るのも 最後だね 笑顔の友の 目じりに涙

意味:制服の詰襟やセーラー服を着るのも今日が最後だね。笑顔で言っている友達の目じりに涙が浮かんでいるよ

短歌職人
笑顔の友だちの「目じりに涙」を詠むセンスが素敵です。きっとご本人も同じような顔をしていたのではないでしょうか。

 

【No.2】おめでとう めでたくないよ さびしいよ 笑顔の君と 会えない日々は

意味:おめでとうと言われたけどめでたくないよ、さびしいよ。笑顔の君と会えない毎日なんて

短歌職人
仲良しの友人と会えなくなると思うと卒業はめでたくない!って言い返したくなる気持ちわかります。自分が友だちにこう返されたら嬉しいですよね。

 

【No.3】先輩は 卒業したけど 私の想い 卒業できずに 留年してる

意味:先輩は卒業していったけれど、私の好きだという想いは卒業できないままここに残っているよ

短歌職人
切ない想いですね。想いを伝えることができないまま残った気持ち、でもそれもいつかいい思い出になるのは確かです!在校生も次に進みましょう!

 

【No.4】ありがとう たった一言つぶやいて 証書を胸に 教室を発つ

意味:ありがとうと一言だけつぶやいて卒業証書を胸に抱いて教室を出発するよ

短歌職人
この情景が映画のワンシーンのようにアップで目の前に見えるようです。「発つ」で、ここから新しい世界に発って行くという気持ちも伝わってきますね。

 

【No.5】下校時に 何度も何度も 振り返る 今日が見納め この校舎とも

意味:下校するときに何度も振り返ったよ。この校舎も今日が見納めだなあ

短歌職人
最後の日に眺めたこの映像はずっと思い出に残っていくでしょう。「何度も」で名残おしい気持ちをうまく表していますね。

 

【No.6】卒業式 キミへの気持ち 制服のように脱ぎ捨て 舞い散れ桜

意味:卒業式に好きだったあなたへの気持ちを制服と同じように脱ぎ捨てよう。桜よ舞い散れ。

短歌職人
制服と気持ちを「脱ぎ捨てる」なんて潔くていいですね。舞い散る桜がその気持ちと次へのステージを応援しているようです。

 

【No.7】友達と ともに唱える 校歌だに 今日が最後と 思へば哀し

意味:友達と一緒に歌う校歌でさえも今日が最後だと思うと哀しくなってくるよ

短歌職人
表現が古典短歌のようでかっこいいです。何もかもが「今日で最後」と思うと哀しくなりますが、その気持ちをこういう短歌で残すのもいいですね。

 

【No.8】新しき 空へ強く 羽広げ あの時と同じ 桜に押されて

意味:新しいそらへ強く羽を広げるよ。あの時と同じ桜に後押しをされて

短歌職人
「同じ桜」に後押しされているので「あの時」は三年前の高校入学のことでしょうか。これから大きく羽ばたくスタンバイOK!の気分ですね。

 

【No.9】また明日 明日はないよ と笑われて 初めて気づく 頬の涙

意味:友人との別れ際のまた明日ねの言葉に明日はないよ、と笑いながら返された時、自分の頬を涙が伝っていることに初めて気づいたよ

短歌職人
頭ではわかっていても明日はもう会えないんだ、と言う事実を実感して反応したのは涙だったのですね。あれ?私いつの間にか泣いてる?という戸惑いが伝わってきます。

 

【No.10】格式と 埃っぽい歌 一人だけ 泣いていた君が 多分好きだよ

意味:格式高そうで埃っぽい歌に、一人だけ泣いていた君が僕は多分好きだよ

短歌職人
今は卒業式で泣く子は少ないのでしょうか。自分は冷めて立っているのに、泣いている君のことが好きなのですね。「多分」がいい味出しています。

 

以上、卒業をテーマにしたおすすめ短歌集でした!

 

今時の小・中・高生それぞれの思いが表現されていましたね。

 

自分たちでラインの交換も当たり前の時代、卒業してからも会おうを思えば会えるかもしれませんが、やはり同じ学び舎を友と一緒に巣立つ日という卒業式は胸にグッとくるものがあります。

 

短歌職人
みなさんも自分の気持ちや体験を思い出してぜひ31文字につづってみてくださいね!