【体育祭の短歌 20選】中学生&高校生向け!!おすすめ短歌作品集を紹介!

 

 

体育祭と言えば、みなさんは何を思い浮かべますか?

 

徒競走やソウラン節、綱引きなど…。緊張してしまう人もいるかもしれませんね。

 

楽しい気持ちやつらい・悔しい気持ち等色々な気持ちが入り混じった特別な日である体育祭は、短歌を詠むにはぴったりのイベントでもあります。

 

今回は、中学生と高校生が詠んだ体育祭の短歌をご紹介していきます。

 

短歌職人
上手な作品ばかりですので、ぜひ短歌作りの参考にしてみてください!

 

中学生&高校生向け!!体育祭のオススメ素人短歌【前半10首

 

【NO.1】『 負けたって どうでもいいよ お揃いの Tシャツ作る 口実だから 』

短歌職人
体育祭は競技の勝ち負けが重視されがちですが、体育祭当日までの過程もイベントの一つです。体育祭は好きな人への勇気が出せる口実になるのかもしれません。作者と同じような立場の人にとって、体育祭は口実がたくさんあるイベントですね。

 

【NO.2】『 体育祭 勝利に喜び ハイタッチ 私がするのは 許されなかった 』

短歌職人
喜びのハイタッチをするものと許されない作者のギャップが大きい作品です。生者がいれば敗者がいることを思い出させてくれる短歌です。目の前で勝者が喜んでおり、絶望感に近い気持ちが作者にあることを感じさせてくれます。

 

【NO.3】『 競技より 覚えてるのは 後夜祭 フォークダンスと 打ち上げ花火 』

短歌職人
体育祭終の余韻はいつもとは違う特別感があります。これで終わってしまうという物悲しさと達成感が混ざった複雑な感情です。それをフォークダンスと花火で表現したおしゃれな作品です。打ち上げ花火という、一瞬で消えてしまう儚さが後夜祭の終わりを印象付けます。

 

【NO.4】『 体育祭 トラック駆ける 君見つけ 幸と愁いで 半周ずつ 』

短歌職人
作者は君を見つけて嬉しいはずなのに悲しくなっています。それは誰かに追い抜かされているからか、一緒に走れなかったからか、想像が膨らみますが複雑になっている作者の複雑な気持ちが伝わります。

 

【NO.5】『 リレーバトン。君に繋ぐ、祈るように。青いハチマキ、砂の味。 』

短歌職人
体育祭の主な競技であるリレーですが、どの選手も一位になろうと必死です。砂まみれで格好良くなくても、次へと繋ぐ姿勢が美しいと思わせてくれる短歌です。砂埃をあげながら懸命に走っている様子が目に浮かびます。

 

【NO.6】『 来年は 君から借りた 学ランで 君を真っ直ぐ 応援するんだ 』

短歌職人
今年は君から声援を受けた作者が来年は反対の立場になろうとしています。体育祭を通して、思いを伝えたいという真剣さが感じられます。学ランという単語が体育祭独特の雰囲気を生み出して、青春性が感じられる短歌になっています。

 

【NO.7】『 体育祭 借り物の指示 「好きな人」 心拍数は 校内トップ 』

短歌職人
借り物競争では予想外のものを借りさせる面白さです。好きな人とはどんな人でしょうか。片思いの相手では体育祭で告白と同様ですが、人柄のよい好きな人を選んでも勘違いされてしまいそうです。急激に緊張感が高まった様子を校内トップとしたところが面白いところです。

 

【NO.8】『 体育祭 君と同じ 赤色の 鉢巻巻いて 全力疾走 』

短歌職人
普段あまり共通点のない二人でも、同じ赤組という共通点があるだけで頑張れる気がします。そんな思いを表現した青春あふれる歌です。鉢巻を巻くという動作が気合を入れる動作に見えるため、奮闘している様子が際立ちます。

 

【NO.9】『 うれしくて つい駆け寄った 学年で 一番速い わたしの一番 』

短歌職人
歓喜のあまり、普段はしないことでも体育祭ではできてしまうこともあります。作者は競技で一位になった喜びと好きな人が勝ったという嬉しさで舞い上がっている様子が感じられます。好きな人のことをわたしの一番としている点が面白く、作者の「私の一番は競技でも一番だ」という誇りも感じます。

 

【NO.10】『 真っ白い 体操服に 照りつける 君は太陽 体育の秋 』

短歌職人
爽やかな秋晴れで行われる体育祭と君が爽やかに輝いて見える様子が重なっています。作者の青春の一幕が描かれています。真っ白な体操服が純粋な様子を強調し、学生全員がはつらつと体育祭を迎えている様子が間接的に描かれています。

 

中学生&高校生向け!!体育祭のオススメ素人短歌【後半10首

 

【NO.11】『 旗を持ち 「若い力」を 全力で 歌う団長 ロケットが如く 』

短歌職人
応援団の団長の力強さが感じられる短歌です。歌う様子をロケットのようだと表現している点が非常に面白いです。

 

【NO.12】『 体育祭 終わった後の 校庭は なぜか悲しく なぜか寂しい 』

短歌職人
全てをやりつくした後の虚無感が感じられる短歌です。体育祭という一大イベントが終わると、準備や練習で忙しかった校庭も静まり返ります。その静けさをストレートに歌っています。

 

【NO.13】『 懸命に 飛んで走って 応援し 燃えつきた秋 友と刻みし 』

短歌職人
体育祭はたった1日のことですが、その短時間にやりつくす熱狂ぶりが面白い点です。作者は友人と一心同体と言っても良いほど行動したのでしょう。燃え尽きても充実感の感じられる内容です。

 

【NO.14】『 体育祭 みんな輝く 奇跡の日 のはずだったけど 君だけ眩しい 』

短歌職人
体育祭は選手全員が主役です。しかし作者にとっては気になる人に注目してしまい、主役のように見えてしまっています。作者の中にあるもどかしい気持ちが感じられます。

 

【NO.15】『 もういっそ 雨天中止を 決めてくれ 明日も雨だし 気温は12℃ 』

短歌職人
体育祭で一番気になるのは天候です。前日は悪天候でしょうか。そうなるとやる気が失われます。体育祭にありがちな困ったことを表現した面白い短歌です。具体的な気温を持ち出している点からも、作者のやる気がほとんどなくなっていることが感じられます。

 

【NO.16】『 歓声と ともに起こせよ 砂ぼこり その先に君、視線隠して 』

短歌職人
作者は気になる人を目で追っているのでしょうか。気づかれたくないのかすなぼこりに視線を隠そうとしています。体育祭の熱狂に隠れて見ている作者のかわいらしい姿が目に浮かびます。

 

【NO.17】100メートル リレーが終わった その後も 歩くし食べるし いつかは死ぬし 』

短歌職人
どんなに熱狂した体育祭でも、終わった後はいつも通りの日常が来ます。空虚感を伝えるのではなく、当たり前の日々の中に体育祭という特別な日があることを改めて感じさせてくれる不思議な短歌です。

 

【NO.18】『 悔しさも 愛も闘志も 出し切って 笑顔咲き誇れ 君に勝利あれ 』

短歌職人
体育祭は競技への熱意やダンスなどの表現を出し切る日でもあります。勝敗だけでなく、参加している人がすっきりするような体育祭であってほしいという作者の想いが感じられる短歌です。

 

【NO.19】『 お揃いの Tシャツを着て お揃いの 思い出つくる 私の青春 』

短歌職人
育祭は準備も大切な時間です。みんな同じことをするというのは体育祭独特の雰囲気でもあります。その青春の様子をお揃いのTシャツに重ね合わせている点が面白いです。

 

【NO.20】『 「本当に 待ちに待ったの?」 「なわけない」 今日はつまらん 体育祭ね 』

短歌職人
体育祭が実はそんなに好きでない人もいます。その率直な思いを実際の会話調で面白く表現した短歌です。どれだけつまらないかをたった五文字で表現している点も洒落がきいています。

 

以上、中学生&高校生が詠んだ体育祭の短歌でした!

 

体育祭は準備から場合によっては後夜祭と期間が長くあります。

 

競技への熱は非常に高くて一瞬の青春にも感じられますが、長く準備している間も青春の一幕です。

 

体育祭に関連する事柄を探し出すと、角度の異なったひと味違う短歌を作ることができるかもしれません。

 

短歌職人
ぜひ体育祭をテーマにした短歌作りに挑戦してみてください!