3月は春の到来の喜びの中で別れの季節でもありますね。
卒業、引っ越し、転校、今まで会えて当たり前だと思っていた親しい人たちとの別れは寂しいものではあります。
しかし、今までありがとうという気持ちを短歌にして送ってみませんか?
今回は、別れる人への感謝の気持ちを詠んだおすすめの短歌を20選ご紹介いたします。
短歌職人
ぜひ参考にしてみてくださいね!
別れる人への感謝の短歌【20選】
【No.1】『 あなたへと 伝えておきたい ありがとう ずっと一緒に いてくれたこと 』
短歌職人
友への感謝の気持ちを素直に表している作品です。学校生活で「ずっと一緒に」とはお互いの気持ちが居心地良くないとできませんから、きっとこのお相手とはこれからもいい関係が続くことでしょう。
【No.2】『 不器用で 要領悪い この僕を 支えてくれた みんなに感謝 』
短歌職人
伝えたい文章そのままの意味ではありますが、不器用なのに見事に31文字にはまっていて「みんなに感謝」がスッキリ気持ちよく響いてきます。
【No.3】『 思い出が たくさんつまった 学び舎に 感謝の心 今別れ告ぐ 』
短歌職人
学び舎に感謝できるほどの思い出が作れるような充実した学生生活が送れたことは幸せでしたね。結句の「今別れ告ぐ」が誰かの歌の歌詞のようにピシッと決まっています。
【No.4】『 友だちに 感謝している この気持ち 今伝えたい さよならと共に 』
短歌職人
避けられない「さよならとともに」感謝も必ず伝えたい!それも「今」という強い気持ちが逆説表現で強調されています。
【No.5】『 さよならの 代わりに言おう ありがとう また会える日を 強く信じて 』
短歌職人
さよならは別れの言葉じゃなくて、という某歌の歌詞を彷彿させますが、相手とは簡単に会う連絡がし合える現代でも「強く信じて」るよと言われると嬉しいものですよね。
【No.6】『 支えられ 笑った毎日 ありがとう 貴方の心 私の胸に 』
短歌職人
毎日笑える学校生活というのは本当に幸せなことです。「心」と「胸」で繋がっているんですね。支えてくれた相手もきっと同じ気持ちでしょう。
【No.7】『 くり返す 何度も君に ありがとう 今伝えるよ 5文字の響き 』
短歌職人
「ありがとう」という言葉はありきたりでも「5文字の響き」と書かれると特別感が増しますね。心に残るいい表現です。
【No.8】『 息抜きを 一緒にできた 貴方に感謝 今日でお別れ でもまたね 』
短歌職人
一緒に頑張る仲間も大事ですが、何をしてもいい休憩時間にも一緒に息抜きができる仲間というのはなかなか出会えません。「でもまたね」という関係が相性の良さを表していますね。
【No.9】『 お別れだ 照れ臭いけど これだけは やっぱ言っとく ありがとさんきゅ 』
短歌職人
口語調で気持ちをそのまま読んだものではありますが、「ありがとさんきゅ」と軽口でしか気持ちを表せない、照れ屋な年代の精一杯の表現が微笑ましいです。
【No.10】『 ありがとう 道は違えど 君とのライン 繋がってるよ 心とともに 』
短歌職人
「ライン」はそもそも「線」「綱」の意味。SNSアプリとしての「Line」との掛詞でうまく繋げました。
【No.11】『 さあ友よ 大海原に いざ行かん 道が開けた 母校に感謝 』
短歌職人
少し仰々しい感じもしますが、社会に飛び出す気持ちとしてはここまで意気揚々としていると頼もしいですね。もしかしたら進学に悩んでいたけれど進路が開けたのは母校のおかげだという気持ちかもしれません。
次は親への別れと感謝の短歌です。
いつか家を出る日が来た時は短歌を手紙にして伝えられるといいですね。
【NO.12】『 いたずらに 困らせ泣かせ 恥かかせ この身あるのは 親あればこそ 』
短歌職人
いくら泣かせられても恥をかかせられても子どもの味方であってくれる親には感謝しかありません。居なくなってから気づくのではなく早めに伝えられてよかったですね。
【NO.13】『 日常を つつがなく送れた 日々にこそ あなたに感謝 今送りたし 』
短歌職人
学生時代は毎日起きて食事して学校に行けばよかったのは、身の回りのことを家の方がしてくれていたおかげなのですよね。身を以てわかるのは、家を出て一人暮らしをしてからしかわかりません。それに気づいた「今」伝えましょう。
【NO.14】『 顔を見て なかなか言えない この言葉 今日こそ伝える ありがとう 』
短歌職人
家族にあらたまって感謝の気持ちは「なかなか言えない」からこそ、短歌でさりげなく伝えるのはお互いにとってもいいツールですよね。
ここからは生徒から先生への感謝の気持ちです。
【No.15】『 峰高き 春日の山に いづる日は 我行く道を 照らしたまへり 』
短歌職人
本当にお世話になった恩師に渡したくなる短歌です。高い峰から行く道を照らしてくれる「日」が先生のことですね。上の句は古今集の藤原因香の短歌そのままで。元の下の句は「曇る時なく 照らすべらなり」です。
【No.16】『 学び舎で 元気でなと手 先生も 春の光に 感謝を込めて 』
短歌職人
先生との握手に先生もお元気で、と感謝を込めて握り返したシーンが目に浮かびます。春の光に照らされてあたたかい気持ちになる短歌です。
【No.17】『 これからの 僕で感謝を 伝えたい だから先生 また会う日まで 』
短歌職人
これからは先生に見られても恥じない自分に成長していこう!という決意がみなぎっています。「また会う日まで」しばらくの間さようならですが、こういう生徒が後に訪ねてきてくれると先生冥利に尽きるでしょうね。
最後は恋愛編です。
好きだった相手とのお別れの辛さを読むのではなく、相手への「感謝」に昇華させて詠むことが大事です。
【NO.18】『 さようなら 大好きだったよ アボガドと 同じくらいでも さようなら 』
短歌職人
感謝の短歌と呼ぶのは微妙ですが、お別れの時に「大好きだったよ」と言えるのは素敵な関係だったのではないでしょうか。アボガド好きな作者だったのですね。
【NO.19】『 君のこと 離れてもなお 想うだろう 出会えたことへの 感謝とともに 』
短歌職人
未練といえば未練かもしれませんが、「出会えたことへの感謝とともに」想い出だすよと言えば、相手も安心してあなたとのことをいい思い出にできることでしょう。
【NO.20】『 離れても 忘れずに日々 祈りたい 君の幸せ 私の幸せ 』
短歌職人
別れにしては落ち着いた大人の感情ですね。離れ離れになったあなたも幸せになってほしいけれど、もちろん自分も幸せになるからねという思いをこめているのでしょう。
以上、別れる人への感謝の短歌集でした!
別れの際の感謝の短歌といってもシチュエーションや相手は色々ですが、学生の皆さんが思い浮かべるのはまずは卒業時の友人や先生方とのシーンでしょう。
本当に相手がいてくれることの有り難さに気づくのは、それを無くしてからかもしれません。
「感謝を伝えるのをまた会えるから…」と後回しにせず、機会がある時に伝えるのが一番です。
短歌職人
恥ずかしい気持ちを乗り越えて、今年は短歌で一筆送ってみてはいかがでしょうか?