【梅雨をテーマにした短歌 20選】中学生/高校生向け!!短歌作りの参考になる例を紹介

 

今回は、「梅雨」をテーマにしたおすすめ短歌をご紹介します。

 

 

短歌職人
お気に入りの作品を見つけたり、ご自身が短歌を詠まれる際の参考にしてみてくださいね!

 

梅雨をテーマにした一般短歌ネタ【前半10首

 

【NO.1】『 すごすごと 帰路につきたり 走り梅雨 涙隠しに ちょうどよかった 』

短歌職人
何か辛かったり、きつかったりすることがあって、すごすごと帰宅中。涙が勝手に溢れてくる時もあるでしょう。作者の気持ちがひしひし伝わってくる素晴らしい歌です。

 

【NO.2】『 稲妻が 走る夏空 雨の音 梅雨明け間近の 鈴の音かな 』

短歌職人

もうすぐ梅雨があける…それを知らせる鈴の音…その変わりに稲妻が走っている。と考えている作者が素敵です。

鈴の音というには稲妻は激しい音です。なんだかこれから始まる夏が騒がしくなるような、そんな予感をさせてくれる短歌です。

 

【NO.3】『 梅雨の夜 止まない雨は ないけれど 止められないの 恋する心 』

短歌職人
梅雨の雨はいつかやみます。それとは対比して、恋する心は止められない。とても可愛らしい短歌です。

 

【NO.4】『 雨音の しない朝って 久しぶり それでも青空 まだまだ見えず 』

短歌職人
久しぶりの静かな朝。カーテンを開けて空を見てみたけれど、青空は見えなかったようです。雨が続くとそろそろ青空が恋しくなります。そんな晴れを期待した気持ちが伝わってきます。

 

【NO.5】『 外は雨 激しく強く 打ちつける 優しさ探す 梅雨の一日 』

短歌職人
外の激しい雨のように、何か心に辛いことがあったのでしょうか。梅雨でずっと雨。そんな中でも、誰かに優しくされたいのか、優しいと感じる物を見つけたいのか。癒しを求める心を梅雨の雨に重ねた短歌なのかもしれません。

 

 

【NO.6】『 発火した 焦燥感を 鎮火する 梅雨らしい空 雨の降る日に 』

短歌職人
焦燥感。怒りなのか、悲しみなのか。その火を梅雨の雨が消して、落ち着かせてくれる…。静かな雨音は、聞いていると安らぐときがありますね。

 

【NO.7】『 梅雨ならば 何度泣いても 雨音と 雨粒達が 隠してくれる 』

短歌職人
何度も泣いてしまう、そんな出来事があったのでしょうか。毎日のように雨が降り続く梅雨なら、沢山泣いても大丈夫だよと優しく言われているような気持になります。

 

【NO.8】『 梅雨の底 ふたりでつかむ あいあい傘 浮かび沈んで クラゲのように 』

短歌職人
傘をクラゲに見立てて、雨の中はまるで海。ふたりきりの世界をイメージできるような短歌です。ふたり一緒なら梅雨の雨の楽しいデート日和ですね。甘酸っぱい恋の歌です。

 

【NO.9】『 片想い 好きだと言えず 時が過ぎ ただ残るるは 梅雨の雨音 』

短歌職人
言いたいけれど言えない。もどかしい気持ちです。言えぬまま時が過ぎて、雨音だけが残っている。とても寂しい作者の気持ちが伝わってくるようです。

 

【NO.10】『 雨音を きくと心は 梅雨の時期 とけて無くなる 体を置いて 』

短歌職人
心と体が別々のものに感じてしまう。ずっと続く雨の音を聞いていると、自分がここにいるのか、どこにいるのか。不思議な感覚に陥ることがあります。多感な中学生は、きっと大人とは違う不思議で素敵な感性をもっていることと思います。

 

梅雨をテーマにした一般短歌ネタ【後半10首

 

【NO.11】『 蒸し蒸しと 湿気を纏い 走り出す 雨が上がった 梅雨休みの夜 』

短歌職人
走り出す。なんだか、心のままに行動している熱い気持ちが伝わってきます。梅雨休み、雨が上がっても蒸し蒸しと湿気が体にまとわりつく。それを走る勢いではがすかのような疾走感が感じられる短歌です。

 

【NO.12】『 雨好み 陽射しを好み 色多く 梅雨風に揺れ 紫陽花が咲く 』

短歌職人
雨の下でも、晴れの日でも、紫陽花は色が映える。そんな気持ちが伝わってくる短歌です。雨風に揺られて、可愛らしい様子の紫陽花が想像できます。

 

【NO.13】『 紫陽花は、雨の日でも、晴れの日でも似合う素敵な色をした花 』

短歌職人
梅雨の時期に咲き乱れる紫陽花。雨を象徴するような花ですが、その花弁の色は様々です。そして、雨の紫陽花も、陽の下の紫陽花もそれぞれ違った美しさがあります。そんな紫陽花に心が嬉しくなるような短歌です。

 

【NO.14】『 ここはどこ?住宅街で迷い道ふと見つけたよ猫と紫陽花 』

短歌職人
なんとなく、心の赴くままに道を歩いてみたら、知らない道に出た。そこで出会った猫と紫陽花。とても特別なものに感じます。何気ない日常に、新しい色を付けてくれた素敵な出来事を詠っているようです。

 

【NO.15】『 雨踊り カエル喜び ひとっ飛び 虹の架け橋 貴女の元へ 

短歌職人
カエルは私。雨が降って大喜び。晴れた空には虹がでて、大好きな貴女のもとへひとっ飛びで飛んで行く。綺麗な景色を見ると、愛しい人を思い出しますよね。今すぐ会いに行きたい。そんな思いが伝わってきます。

 

 

【NO.16】『 轟轟と響く雨音梅雨来たり季節は動く春から夏へと 』

短歌職人

春と夏の間の梅雨。豪雨が来たのでしょうか。季節が変わっていく。

その目には見えないものを、梅雨とともに轟轟と力強く、季節が変化していることを感じる短歌です。

 

【NO.17】『 ながし雨葉は生い茂り緑中紫陽花の玉心和まし 』

短歌職人

なかなか梅雨があけない。ずっと雨。でも植物にとっては恵みの雨。

夏が来ようとしている土の上は、青々とした草がたくさん生えてきます。その中に、丸い玉のような紫陽花を見つけて、和んでいる。

よく見てみると素敵なことがあるよと教えてくれる短歌です。

 

【NO.18】『 長袖を捲った腕にうっすらと梅雨の成分含んだ空気 』

短歌職人

まだ制服が長袖で、暑くて腕まくり。まくった腕に湿気を感じ、ああ梅雨だなと感じる様子がストレートに分かります。早く夏服にならないかな。そんな生徒たちの会話が聞こえてきそうです。

 

【NO.19】『 雨模様テスト内容未開の地我つゆ知らず梅雨我知らず 』

短歌職人

テストの雲行きがよくないのでしょうか。テスト勉強を忘れてしまったのか、途中で寝てしまったのか。テスト開始で、内容が未開の地だったとはなかなか窮地ですね。

もしかしたら先生が間違って習っていない範囲を出してしまったのかも。テスト内容を私は知らなかった。そしてこの梅雨も私のことは知らないだろう。そんな気持ちを詠った短歌のようです。

 

【NO.20】『 雨降って止んではまた降るこの季節梅雨が過ぎれば楽しい夏が 』

短歌職人

やんだと思ったら、また降り出す雨。でもずっとは続かない。梅雨が過ぎれば、夏がくるのです。そう、夏休みです。そんな待ち遠しい気持ちが溢れ出ているかのような素敵な短歌です。

 

以上、梅雨をテーマにしたオススメ短歌でした!

 

 

短歌職人
今回は「梅雨」をテーマに詠んだ短歌を紹介しました。
青春真っただ中の中学生。そんな中学生へ送る、感情がストレートに伝わってくる梅雨の短歌ばかりでした。雨が長く続くと少し気持ちが沈むこともあるかもしれません。その気持ちを短歌に乗せて詠ってみると、新しい自分を発見できるかもしれませんね。