学生生活を送る上で、大きな要素となるのが「部活」。
部活を引退する時には、今までの練習や仲間との日々を思い出してつい涙腺が緩んでしまうものです。
暑い夏、グラウンド、日差し、勝敗、ライバル校、顧問や監督、コーチ、仲間…などなど、色々な単語が思いつきますね。
今回は、部活の引退に関する短歌をご紹介します。
短歌職人
上手な作品ばかりですので、ぜひ短歌作りの参考にしてみてください!
中学生&高校生向け!!部活引退に関する短歌【前半10つ】
【NO.1】『 練習は 暑い中でも 大変だけど 必ず実る でもキツい 』
短歌職人
最後の夏なんだからいつも以上に頑張ろう!…と思いつつも、暑さだけはどうにもならないと嘆く気持ちが伝わります。最高学年だからこそ力も入るでしょうし、弱音も吐きたくなりますね。
【NO.2】『 声上げて 部活に走る 夏の朝 自分の未来も スタートライン 』
短歌職人
今年の夏が終わったらいよいよ受験勉強。どんな進路を選ぶのか、どんな学校に行くことになるのか、色々想像してしまいます。広がる選択肢を前に、まずは目の前の部活に没頭する姿も想像できます。
【NO.3】『 高校生 最後の夏の 大会は 練習不足で 後味悪し 』
短歌職人
一方、少し後悔の残る夏になったという短歌もあるようです。夏は色々な予定が入って忙しく、部活ばかりに集中していられないのも事実。でも、後々後悔の気持ちだけが残った…ということだけは避けたいものです。
【NO.4】『 今年こそ 絶対勝つぞ 夏大会 毎日続く 部活楽しい 』
短歌職人
引退の年の夏こそ、有終の美を飾って終わりたいもの。楽しい部活が終わってしまう切なさが気持ちの端々にちらつきながらも、毎日の練習に精一杯取り組む姿勢が素敵な短歌です。
【NO.5】『 部活動 いよいよ終わり 受験生 ラケット置いて ペンを握ろう 』
短歌職人
毎日ラケットばかり握っていたのに…と、自分の手を見てしみじみ思っているのでしょうか。ラケットを持ち続けると血豆が、ペンを持ち続けるとペンだこが出来たりします。頑張り屋さんの手が浮かぶような短歌です。
【NO.6】『 暑い夏 最後の部活 がんばるも おわってみれば ただのおもいで 』
短歌職人
最後の大会の結果で思った通りの結果が残せないと少し残念に思います。ただの思い出作りになってしまったのかな、と気持ちが折れる様子が伝わります。でも、きっとその思い出こそ、部活の醍醐味でもあるのかもしれません。
【NO.7】『 夏休み 部活終わって どうしよう 家に帰って 考えよう 』
短歌職人
引退の日を迎えると、ふと明日から何をしたらいいのか分からなくなるもの。急にぽっかり心に穴が開いたような気持ちになりますよね。まずは家に帰るけれど、何をしたらいいのかな、と迷う気持ちが詠まれています。
【NO.8】『 夏休み 部活と勉強 忙しい 気づけばすでに もう学校 』
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最高学年の夏は特に短く感じるという人は多いと思います。引退を迎え、夏休みが終わってしまうとあっという間に秋がきます。「そういえば私の夏どこいった?」とつぶやきたくなるような短歌です。
【NO.9】『 夏休み 部活に部活 まっくろけ 私の青春 おわりをつげた 』
短歌職人
外で部活をやっていると、どうしても日焼けするものです。引退と同時に室内での受験勉強をはじめると、自分の日焼けっぷりが感慨深くなるものです。
【NO.10】『 部活後に 勉強はじめて はや二年 受験に落ちたら わびしかりけり 』
短歌職人
進学校などは受験勉強に丸2年かけたりもします。部活に勉強にと、こんなに努力しているのにもし志望校に落ちたら…と不安になっている様子が伝わります。
中学生&高校生向け!!部活引退に関する短歌【後半10つ】
【NO.11】『 部活動 汗水流し 三年間 楽しき思い出 駆け巡るなり 』
短歌職人
みっちり部活に明け暮れた三年間の思い出をかみしめる短歌です。つらい出来事も楽しい出来事も、貴重な思い出のひとつ。素敵な経験として、自分の中に蓄積されていくのでしょう。
【NO.12】『 引退で 僕より先に 泣く母の 親バカ笑う 高三の夏 』
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部活の引退は保護者にとっても感動的なもの。自分の子供が頑張ってきた様子を知っているからこそ、最後には泣いてしまうものです。親への感謝を伝えるいいチャンスかもしれません。
【NO.13】『 夏体み 引退したら 遅かった はやく卒業 したいんです 』
短歌職人
引退してからの時間はなんだかいつもより遅く過ぎているように感じるもの。受験勉強なんてすっ飛ばして、このまま楽しい卒業式までワープできたらいいのに…と思ってしまう気持ちが伝わります。
【NO.14】『 雨の中 がんばっている 球児見て 俺もやんなきゃ 受験勉強 』
短歌職人
引退後にふとグラウンドの横を通りかかって、頑張っている後輩たちの姿が目に入る機会、よくありますよね。自分も頑張ろう!と背中を押してもらっているような気持ちになるものです。先輩と後輩がお互いにいい影響を与え合うようなチームだったのかな、と想像できる短歌です。
【NO.15】『 これからは 個の力のみ 頼りにし 受験の試合 負けることなし 』
短歌職人
部活はチーム戦でも、受験勉強は個人戦。時には部活仲間と励まし合いながら、勉強についての近況を共有するのもいいでしょう。
【NO.16】『 地獄みる 夏のアメフト バテバテで 受験勉強 あせる毎日 』
短歌職人
大変な練習の後は、自宅に帰っても泥のように眠る毎日…ふと周りを見渡すと、夏期講習やら模試やらで頑張っている同級生。ある日突然湧いてきた焦りの気持ちを詠んだ短歌です。
【NO.17】『 夏終わり 秋が目前 受験生 残り五ヶ月 体持つかな 』
短歌職人
部活引退まで走り切ったという段階で、体は既にへとへとな状態。受験までたった5ヶ月しかないという気持ちと、あと5ヶ月もエンジン全開でいなきゃいけないのかと長く感じる気持ちと、両方察することができます。たまには休憩を挟みつつ、受験に上手くシフトチェンジできますように!
【NO.18】『 夏の日に 涙を流し ありがとう 悲しくさみし 最後の別れ 』
短歌職人
毎年夏に練習試合や公式戦で顔を合わせていた他校のライバルたち。同じ学校の人たちとは引退後も会う機会がありますが、他校とはなかなかそうもいきません。今までお互い切磋琢磨し合った仲。ありがとう、と握手を交わす様子が浮かびます。
【NO.19】『 暑い夏 汗水たらし がむしゃらに 最高の仲間と 最後の舞台 』
短歌職人
夏に引退を迎えるのは、運動部だけではありません。合唱や演劇、吹奏楽といった文化部も、夏に大きなステージがありますよね。エアコンのない教室で汗を流しつつ行った練習の日々を胸に、最後のステージに上がる様子が伝わります。
【NO.20】『 雨の中 大声ひびく グラウンド 優勝目指す 最後の大会 』
短歌職人
最後の夏とあっては、雨の中でも関係ない!と熱が入るもの。大会までの少ない日数の中で、1日たりとも無駄にしないように努力する姿が伺えます。
以上、部活の引退をテーマにした短歌でした!
部活は貴重な青春の1ページ。1ページどころか学生生活のほとんどだったという人もいるのではないでしょうか?
最後の大舞台に臨む熱意と、受験に切り替える時の戸惑いの気持ちについて詠んだ短歌が多くありました。
貴重な経験は自分の中にたくさん蓄積されていくと思います。最後に「楽しかった!頑張った!」と言えるような部活生活にしていきたいですね。
短歌職人
ぜひご自身でも短歌作りに挑戦してみてください!