【月をテーマにした短歌ネタ 20選】中学生向け!!短歌作りの参考になるオススメ短歌を紹介

 

日本にのこる最古の物語は「かぐや姫」だと言われています。

 

日本人は昔から月を見上げ、月をテーマに創作をしていました。

 

 

日本だけでなく、ヨーロッパでは、月をテーマにしたクラシック曲がドビュッシーやベートベンなど名だたる作曲家のよって作られています。

 

確かに、夜に帰り道などに月を見上げると、なんだか不思議な魅力を感じますよね。

 

今回は、そんな“月”をテーマにした一般の方々が作った短歌をご紹介していきます。

 

短歌職人
お気に入りの作品を見つけたり、ご自身が短歌を詠まれる際の参考にしてみてくださいね!

 

中学生向け!!月をテーマにした素人オリジナル短歌【前半10首

 

【NO.1】『 星屑が 溢れんばかり これからも 月が綺麗と 君に云いたい 』

短歌職人
溢れんばかりの星空に美しい月が浮かんでいる、幻想的な情景を歌っています。「云う」という言葉は、他人の言葉を引用して述べる時に使います。つまり作者はただ月が美しいというだけでなく、夏目漱石の名言を引用して、「君」への思いを伝えたいのです。とてもロマンチックで素敵な歌ですね。

 

【NO.2】『 一昨日の 月が綺麗で 泣いたこと また君にしか 話していない 』

短歌職人
昨日や今晩の月でなく、一昨日の月であるところから、その月がどれほど美しかったかが伝わってきます。「また」ということは、前にも月が綺麗で泣き、それを話したことがあるのでしょう。作者と「君」の特別な関係性がうかがえます。ひょっとしたら、「月が綺麗」も何かの暗喩かもしれませんね。

 

【NO.3】『 月を見て うどんを思い 出している またふたりで 月を壊した 』

短歌職人
空の月と月見うどんの月(卵の黄身)がかけられています。卵の黄身を割ることを、「月を壊す」と表現しているのが素敵です。月を壊す(卵の黄身を割る)ふたりを想像すると、とてもほっこりしますね。

 

【NO.4】『 パンプスの ささやきこえが コツコツと 月のひかりに とけだす夜更け 』

短歌職人
パンプスの靴音を「ささやきこえ」と表現しているのが斬新で良いです。靴音が月の光に溶けだす、という表現は普通の人ならば思いつきませんが、言われてみるとしっくりきますね。ところどころに使われているひらがな表記も効いています。表現が面白い歌です。

 

【NO.5】『 綺麗な月なのに漱石のせいであの子に伝えることが出来ない 』

短歌職人
夏目漱石は、“I love you”を「今夜は月が綺麗ですね」と訳した……というのは、有名な話ですね。この歌はそれとは逆の発想で、今はただ月が綺麗なことだけをあの子に伝えたい、それなのに違う意味にとらえられそうでできない、という歌です。少しクスッとさせられるかわいい歌ですね。

 

【NO.6】『 映りこむ 月が輝く お向かいの ビル全体が 夜空となって 』

短歌職人
ビルに月が映っているという美しい情景を無駄の無い言葉で上手く歌っています。「ビル全体が夜空となって」という表現が、月を映しているビルがひとつの空になっているようで素敵です。

 

【NO.7】『 万葉の 歌人も詠んだ 満月を ビルの屋上 我も見ている 』

短歌職人
月は、私たちが生まれるずっと前、万葉集が生まれた奈良時代にも変わらず浮かんでいました。そんな昔の人が歌にしたような満月を、今私たちも見上げている。そう考えるとむずがゆいような感覚ですね。「ビルの屋上」という表現が現実感をより持たせ、前半の「万葉の歌人」との違いを際立たせています。面白いことに気づかせてくれる素敵な歌です。

 

【NO.8】『 月を見て I love youとは ならないよ せいぜいそろそろ 爪切んなきゃな 』

短歌職人
セリフ調が楽しい歌ですね。現代を生きる私たちにとって、月を見て爪を切らなきゃと思う心理は、月を見て“I love you”と思う心理よりも親しみやすいものなのではないでしょうか。あっけらかんとした雰囲気が魅力的な一首です。

 

【NO.9】『 帰り道、 月が綺麗だ ひとりでも 変わらず月は とても綺麗だ 』

短歌職人
「月」「綺麗」という言葉を繰り返すことによって、独特のリズムを作っています。「ひとりでも変わらず」という表現から、どこか寂しさや切なさを感じますね。裏にあるドラマを感じさせる素敵な歌です。

 

【NO.10】『 いつだって 涙は見せない きみの背を ただただ照らす 月のやさしさ 』

短歌職人
「いつだって涙は見せない」という言葉が「君」の性格をよく表しています。そんな強い「君」の背中をやわらかな月の光がやさしく照らしているという美しい情景を歌っています。「やさしさ」のひらがな表記がよりやわらかな印象を与えてくれます。月の包容力が伝わってきますね。

 

中学生向け!!月をテーマにした素人オリジナル短歌【後半10首

 

【NO.11】『 お月様は どうしてついて 来るんだろう 今でも変わらず ついて来る月 』

短歌職人
子供の時、月がついてくるように見えることを不思議に思った人も多いのではないでしょうか。小さいころから最初の「お月様」と最後の「月」で月の呼び方を変えることによって、子供から大人になる時間の流れを上手く表現しています。懐かしい気持ちになる素敵な歌ですね。

 

【NO.12】『 ねえいまの 見た?パパ、月が 手をふって 雲のお家に 帰っていくね 』

短歌職人
子供が父親に語りかけているような感じが素敵です。小さい子の目には月が雲に隠れる様子がこのように映っているのでしょうか。とても素直な感性で詠まれた歌ですね。五七五七七のリズムをわざと崩しているところが小さい子の自由さをよく表しています。ほっこりする歌ですね。

 

【NO.13】『 月並みな告白で恐縮ですが 今夜は月が綺麗ですね 』

短歌職人
「月並み」という言葉と空の「月」がかけられていておもしろいです。「恐縮ですが」などの言葉遣いや、ですます口調から主体のいい意味で少し変わった性格を表現しています。。かわいい告白の歌ですね。

 

【NO.14】『 ただそこに 言葉も無しに 月は居て 見上げる者に 全てをくれ 』

短歌職人
月は平たく言ってしまえば空に浮かんで光っているだけなのですが、見上げるだけでなんとなく励まされているような気がしたり、何か不思議な力を持っているように感じますよね。この歌はそんな月のどっしりとした貫禄を詠んでいます。言葉に無駄がなく、この歌が何を詠んでいるのかがスッと伝わってきます。

 

【NO.15】『 夜空にも 水溜まりにも 映ってて どちらの月が 本物だろう 

短歌職人
反射する月が、もしかしたら夜空の月が水溜りの月を反射しているのかも知れないという面白い視点で詠まれています。皆さんも、普段の生活の中で、本物だと思っていたものが偽物だったという経験があるのではないでしょうか?ハッとさせられる歌ですね。

 

【NO.16】『 ぼくだめだ 月には一緒に 行けないよう さぎがいても 猫がいなくちゃ』

短歌職人
全体的にファンタジー要素が強くて楽しい歌ですね。「ぼくだめだ」という掴みに惹きこまれます。主体は月に行かないかと誘われていますがうさぎより猫の方が好きだったのでしょう。クスッとさせてくれるユーモラスな歌です。

 

【NO.17】『 雨の日も 月はどこかで 光ってる 僕の知らない あなたのように 』

短歌職人
雨の日に月は見えなくなりますが、それは月自体が無くなるわけではなく、私達には見えないだけで月はどこかで光っているのです。言われてみれば当たり前のことですが、そう実感するとなんだか不思議な気持ちになりませんか? 作者はこのことを人間関係に絡めて詠んでいます。いつも会っている友達や恋人は、私たちと会っていないところでもちゃんと生きているのです。当たり前のことですが、とてもハッとさせられる、心に刺さる歌です。

 

【NO.18】『 寝静まる 合宿所から 抜け出せば 満月だけに 見張られている 』

短歌職人

部活の合宿や、修学旅行のとき、夜にこっそり部屋から抜けだしたときのあの何とも言えないスリルを思い出します。満月に「見張られている」という表現が情景を的確に表しています。三日月ではなく満月なのがポイントですね。

 

【NO.19】『 満月を 見上げて思う あの人は 今は何を しているのかしら 』

短歌職人
同じ月の下で、あの時のあの人は今は何をしているのか…。そんなすこしほろ苦い心を歌っています。「~かしら」という語尾が大人の女性らしさを感じさせます。「あの人」とは一体何があったのでしょう。少し切なくて、おしゃれな雰囲気が素敵な歌ですね。

 

【NO.20】『 引力は たしかにあって 少しだけ 顔が上向く 満月の夜 』

短歌職人

思わず見とれてしまいそうな見事な満月の夜。つい顔を上げて月を見てしまうことを、月の引力にひかれていると表現しているのが面白いですね。「満月の夜」という体言止めに月のどっしりとした美しさの余韻が感じられます

 

以上、中学生向けの月をテーマにしたオススメ短歌でした!

 

さいごに

 

今回は一般の方が作った月をテーマにした短歌をご紹介しました。

 

月をテーマに、ファンタジックで幻想的な作品から、ほっこりさせられるかわいい作品、ハッと何かに気付かされる作品まで、本当にいろいろな作品がありましたね。

 

短歌職人
皆さんもぜひ、いろいろな魅力あふれる月をテーマにオリジナルの短歌を作ってみてください。