【小学生向け春の短歌 20選】春らしい!!おすすめ素人短歌作品を紹介!

 

小学生にとっての「春」といえば、イベント盛りだくさんの時期です。

 

新学期、クラス替え、進学、卒業、入学、保護者面談、クラブ活動…新しい季節の始まりに、わくわくしたり、ドキドキしたり、色々な思いが交差します。

 

また、寒い冬が終わり、一気に季節が色づくのが「春」。学校の花壇や道端の草花、ビオトープや飼育小屋の生き物たちなどの様子がガラッと変わります。

 

小学生たちは、春のどんな様子に着目し、短歌にしているのでしょうか。

 

今回は、「小学生が作ったオリジナル短歌」をご紹介いたします。

 

短歌職人
上手な短歌が沢山ありますので、ぜひ俳句作りの参考にしてみてください!

 

小学生が作った!!春のおすすめ短歌【前半10選】

 

【NO.1】『 花だんでは 花の子葉が 芽を出した 雨のシャワーで 元気になるよ 』

短歌職人
春は芽吹きの季節。芽吹くのを楽しみにしていた優しい気持ちが読み取れる短歌です。「雨のシャワー」という表現も素敵ですね。

 

【NO.2】『 花が咲き 家に飾ると 良い気持ち 花は生きてる 大切にしよう 』

短歌職人
花を愛でる楽しさと大切さを教えてくれるような歌です。生活空間をパッと明るくしてくれる花の魅力に、改めて気づくことができそうです。

 

【NO.3】『 たんぽぽが 咲いているよね お母さん 元気になあれ お水あげるよ 』

短歌職人
道端に咲くたんぽぽに気が付き、お世話をしたいと伝える様子が目に浮かびます。お母さんと気持ちを共有しているシーンも、心が温まります。

 

【NO.4】『 春色の マカロニサラダ 箸通す 小さきものの 地下のトンネル 』

短歌職人
色とりどりのマカロニを「春色」と表現しています。花や緑、晴れ渡る空など、「春」が持っている色を連想させる、巧な例えです。

 

【NO.5】『 はいチーズ 写真をとったら 桜の木 花が落ちてね 顔が隠れた 』

短歌職人
入学式の晴れ姿を詠んだ短歌です。晴れやかな進学の節目が、明るい笑いで包まれるような短歌だと感じます。

 

【NO.6】『 春の海 北の方には シャチがいる その奥深く マッコウクジラ 』

短歌職人
大海原を回流する海の生き物たち。春の季節には、何の動物がどの辺りにいるのか気になります。海への好奇心を率直に歌にしていて、読み手の想像力を掻き立てます。

 

【NO.7】『 大そうじ 力いっぱい 床をふく 今日の空の ようにきれいに 』

短歌職人
新学期を迎える頃は、教室の大掃除がつきもの。せっかくやるなら徹底的に!空間も心も引き締まるような短歌です。

 

【NO.8】『 たんぽぽの 綿毛に思い 集まって みんなの思い ゆらゆらとぶよ 』

短歌職人
ふわふわと飛んでいくたんぽぽの綿毛。その不思議な動きを見ていると、何を乗せてどこに行くんだろう、というような気持ちにさせられますね。じっと見ているつもりでもいつの間にか視界から消えていってしまっているたんぽぽ。最終的にどこに辿り着くのか、気になります。

 

【NO.9】『 新学期 荷物がいっぱい どうしよう ランドセルさん 応援してね 』

短歌職人
教科書、お道具箱、体操着、白衣、裁縫や書道の道具…。学校に持っていかなければいけないものは結構多く、重たくなってしまうことも。6年間使う相棒のランドセルに呼び掛けている姿が可愛らしいですね。

 

【NO.10】『 新学期 周りの世界が 変わってる 頭が一つ 飛びぬけている 』

短歌職人
一気に成長期を迎え、背の順で並んだ時の光景が違うことに気が付きます。クラス替えもあり、新しい景色が見えてくる。気持ちも新しくなる短歌です。

 

小学生が作った!!春のおすすめ短歌【後半10選】

 

【NO.11】『 新学期 夜空を見ても なにもない 見せてくれない 銀河鉄道 』

短歌職人
新学期を迎えると、身の回りの何もかもが新しくなったように感じるもの。でも夜空だけはいつもと変わらなくて、突然ロマンチックなことが起きたりもせず…。気持ちとのギャップを感じるような歌です。

 

【NO.12】『 一年生 初めて弟 風呂洗い できたできたと すぐによばれる 』

短歌職人
小学生になると、お家のお手伝いをする機会も増えます。初めてのお風呂洗いを優しく見守る気持ちもあるようですが、本当にちゃんとお風呂が洗えているのか、心配になる気持ちが入り混じっていることが分かります。

 

【NO.13】『 もう春だ 七尾港まで 魚つり 巨大な魚 父とつり上げる 』

短歌職人
魚釣り開始の時期を、いまかいまかと待っていた様子が伝わります。春になると解禁になるものも多く、待ち遠しく感じますね。

 

【NO.14】『 ざらざらと 桜のはなびら 舞う4月 1年生に なりまする 』

短歌職人
桜が舞う様子を「ざらざら」と表現している、面白い短歌です。1年生になったばかりの子が、「なりまする」という言葉を使っているのも、愛嬌があってかわいいですね。

 

【NO.15】『 春の海 一人ぽつんと 立っている つりしてもなく 一人ぽつんと 』

短歌職人
冬の厳しい寒さを乗り越えた穏やかな海を見て、時間が経つのも忘れているのでしょう。ただぼんやり海を見つめるような時間があっても、いいかもしれませんね。

 

【NO.16】『 ホホホホホ 毎日まいにち うぐいすが はげましてくれる 登校前に 』

短歌職人
春の訪れを知らせる鳥、うぐいす。今日も元気に「行ってきます!」と言う声が聞こえてきそうな短歌です。

 

【NO.17】『 威勢のいい 唐丹虎舞 さくら祭り 虎の頭が 大きく揺れる 』

短歌職人
春先にさくら祭りが行われる地域も多いのではないでしょうか。お祭りを言えば夏祭りが思い浮かびますが、春も実はさくら祭りやひな祭りなど、イベントの多い季節。春ならではのお祭りを楽しむ様子が伝わってきますね。

 

【NO.18】『 真っ白な 新人ノート いらっしゃい これからよろしく 新品ノート 』

短歌職人
新学期になり、教科ごとに新しいノートを卸したのでしょうか。1ページ目を書く時はなんだかいつもより綺麗な文字を意識してしまいます。

 

【NO.19】『 春の風 桜の花が げた箱に 入っているよ 恋の始まり 』

短歌職人
小学生が詠んだ恋の短歌です。ラブレターのことを「桜の花」と表現しているのか、桜の花を贈ることがクラス内で流行っているのか…。微笑ましい様子を伝えてくる歌です。

 

【NO.20】『 桜の木 散る花びらの はかなさは 何かのはじめと おわりの合図 』

短歌職人
春は出会いの季節でもあるけれど、別れの季節でもあります。桜の花びらを「儚い」と感じるのは、もしかしたら別れたくない人がいるからなのかもしれません。

 

以上、小学生が詠んだ春の短歌でした!

 

気持ちが優しくなるような短歌が多かったのではないでしょうか?

 

大人が感じる春と、小学生が感じる春の姿は多少異なることもありますよね。

 

短歌職人
小学生同士で共感し合いながら詠むのもよし。世代間で視点の違いを楽しむもよし。同じ「春」というテーマを設定して短歌を詠み合うのも、楽しい試みになりそうです!